この前利用したグランピング施設のアメニティセットに “斬新な歯磨き粉” が入っていた。その名も「歯磨きペーパー」。なんでも歯ブラシにペーパーを差し込んで、そのまま口に入れたら唾液や水分に反応して泡立つらしい。こんな歯磨き粉はじめて見た。

さっそく帰ってから「歯磨きペーパー」を調べたところ、知る人ぞ知る人気商品だったことが判明。2022年度のグッドデザイン賞も受賞していたもよう。ホテルアメニティ向けアイテムからスタートしたそうなので今後さらに注目を集めるかも。もうちょい詳しく紹介するよ〜!

・歯磨きペーパー

見ての通り、歯磨き粉をペーパー状にしたのが「歯磨きペーパー」だ。もともとこのような商品に出会ったことがないため、パッケージに「TOOTHPASTE PAPER」と書いてあってもスグに歯磨き粉だとは認識できなかった。財布に忍ばすことのできるサイズ感である。

開発の背景は、それこそホテルアメニティとして提供される小さな歯磨き粉だという。中身が残っている歯磨き粉の容器が1日でどれほどゴミとして捨てられてしまうのか……そんな疑問から「MiYO ORGANIC(ミヨオーガニック)」の歯磨きペーパーが生まれたそうだ。

たしかにホテルの小さな歯磨き粉は使い切ることがほとんどない。もともとブラシ部分に歯磨き粉が付いているパターンもあるけど……あれだと1回きりになってしまうのか。たしかにブラシを毎回使い捨てるのはもったいない気がするな〜。

歯磨きペーパーは1袋に3枚入っていた。いまいち使い方がわからず3枚一気に使ってしまったが、たぶん1回の歯磨きにつきペーパー1枚でOK……しかし、みんな同じように3枚差し込んでいた。ううむ。

やはり、裏面に「3枚(3回分)」や「ペーパー1枚を差し込む」等の説明があると分かりやすい。というのも「ペーパータイプの歯磨き粉を使ったことがある人」は限りなく少ないので、パッケージや説明にはより丁寧さが求められるのだ。

口に入れるとペーパーが唾液や水分に反応して泡立つ。紙から歯磨き剤に変化するのが不思議な感じ。3枚いっぺんに入れたら水分が足りず、ペーパーが歯の裏にはりついてしまった……それで「あ、たぶんペーパー1枚で良かったんだな」と気づいた次第。

適量であれば使い心地は良い。爽やかなミント味でスッキリする。いわゆるプラスチック削減だからってわけじゃなくても、持ち運び便利で衛生的な歯磨きペーパーは今後もっと人気が出てもおかしくないだろう。旅行や出張、防災用としても使えそうだ。

なお、公式サイトでは完売していたが楽天市場では見つけられたので興味のある方はチェックしてみてほしい。そういえば、この前使った「紙カミソリ」も人気だったな〜。これからもっとエコな日用品が増えそうですね。


参考リンク:MiYO ORGANIC「歯磨きペーパー」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.