元プロ野球選手の松坂大輔選手が発した「リベンジ」が、新語・流行語大賞の年間大賞に選出されたのは今から23年前の1999年のこと。それには遠く及ばないが、我々ロケットニュース24のグルメライターたちも5年ぶりのリベンジを果たすときが来たようだ。

今回のお題はズバリ、柿──。5年前に開催されたグルメライター格付けチェック・シーズン1で、史上初の「全員不正解」を記録した忌まわしきお題である。参加者8名中、見事リベンジに成功したのはいったい……?

・たった1度の全員不正解

全50回を予定している「グルメライター格付けチェック」も折り返しとなる第25回を迎えた。本企画は「グルメライターたちの味覚は信用に値するのか?」をとことん追求する正真正銘のガチ企画である。

言い訳がましいようだが、シーズン2はシーズン1より各段に難易度が高く、ここまで参加者たちの正解率はさほど高くない。一方で、それなりに成績の良かったシーズン1で「たった1度の全員不正解」が柿だったのだ。今回は……いや、今回だけは絶対に負けられん!

・高い方を当てる

さて、ここで『グルメライター格付けチェック』のルールを説明しておこう。参加者は目隠しをしたまま “超高級食材” と “普通の食材” を味見し「どちらが高いか?」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解である。

今回用意した高級食材は、伊勢丹で購入した「プレミアム太秋柿(たいしゅうがき)」で、価格は1つ1296円。 糖度17度以上の柿だけを厳選したという、まさにプレミアムな一品といえよう。

もう一方はスーパーで購入した柿で、価格は5個で398円。重量を考慮すると価格差は10倍以上になる計算だが、果たしてグルメライターたちは5年越しのリベンジを果たせるのだろうか?

全員が緊張の面持ちで柿を試食していくが、当初の想定よりも時間はかからなかった。逆に罠の予感もプンプンするが、参加者たちの回答はというと……!


サンジュン:B「実は安い方が種無しって聞いたから、種の痕跡を探してたんだよね。だけど全然見つからなかった。でも決め手は甘さだね。最初から最後までBの方が一貫して甘かった。

Aは普通に美味しいと思ったんだけど、甘さでBに及ばなかったね。いまでもノドが焼き付くような甘さが残ってることを信じてBにする」


GO羽鳥:B「違いはあるけどどういう柿が高いかわからないなぁ。でもBかな? Aはドゥルッとしてて、Bは硬かった。甘さも若干Bの方が強かった。

Aは完熟感はあったけど甘くはない。でもBは硬いけど甘かった。糖度が何たらって言ってたから、今回は甘さで勝負する」


中澤:B「実は前回の高い柿を覚えてるから自信ありますよ。で、わかったわ。Aは柔らかいのに若干渋みがあったんですよね。Bは硬いけど渋くなかった。

Aの方が甘さはわかりやすかったんですけど、味としてはBかなーと。とにかく前回の失敗の記憶を信じてBにします」


あひるねこ:B「ん? Aのコンディションで1000円超えはないでしょう……! え、でも何個か食べたらバラバラやん……!! というか、AとBが違う果物すぎる……!

食感も全然違うし、甘さもBの方が強い。今までフルーツ全敗ですけど、これが不正解だったらもう何も信じられない。今までのフルーツで1番簡単でしたね」


砂子間:B「どっちもサクサク系が特徴だって聞いてたんですけど、実際にサクサクしてたのはBでした。仮に千疋屋でAだったから怒られるでしょう。

Aはじいさんばあさんがくれる柿という感じですね。Bみたいな柿は初めて食べました。Aはじいさんばあさん、Bは伊勢丹が見えました」


和才:B「Aはウマいな……ウマい。って、Bは全然食感が違う! ……どういうことだ? でもBは甘いな……。Bはサクサク食感なのに異常に甘かったんですよね。

普通、硬い柿はそこまで甘くないと思うんですけど、これは甘かったんです。あと、Aのトロトロ食感が伊勢丹にあるかな~? というわけでBにします」


佐藤:B「もう食感で決めるのやめるわ。まあでもこれはねえ……Bですねぇ。Aはグズグズで、これで1200円は取れないだろ~? 俺なら伊勢丹に文句を言う。

正直、甘さはあまりわからなかったんだけど、Bの方が甘い気がしたな。とにかく今回はBの歯切れの良さ。結局食感だけど、そこを信じてBにしよう」


Yoshio:A「子供が好きだから柿はよく食べるよ。で、答えはAだね。シンプルに言ってまた食べたいのがAだったね。Aはジューシーで、Bはシャキシャキ。

今回は自分の好きな方を信じさせてもらっていいですか? 自分が食べたいのも、人に勧めたいのもA。負けても今回は自分の意思を貫きたいと思います」


ご覧のようにAを選んだのはYoshioだけ。答えは「1 : 7」で割れたことになるため、この時点で “全員不正解” は免れた格好だ。それでも……ワシらは当てたいんや!


オリャーーーーー!


オラオラどっちがプレミアム太秋柿なんだーーーー!!!!!


正解は……


B!!!!! Bが最高級プレミアム柿!!!!!


オッケェェェエエエエエ! 確信は無かったけど、やっぱりBの方が高級感があったよね!! Yoshio以外の全員が正解したということは「リベンジ成功」と申し上げていいのではないでしょうか! ヒャッハーーーー!!


正解で16勝3敗(正解率84.2%): 中澤「Bは硬いのに渋くなかった」


正解で20勝5敗(正解率80%): サンジュン「とにかく甘さでB」


正解で15勝9敗(正解率62.5%): 砂子間「Aはじいさんばあさんの柿って感じでした」


正解で13勝8敗(正解率61.9%): あひるねこ「Bの方が甘さが強い」


正解で14勝9敗(正解率60.8%): GO羽鳥「硬いのに甘いBで勝負する」


不正解で11勝10敗(正解率52.3%): Yoshio「自分の意思を貫きたいと思います」


正解で9勝9敗(正解率50%): 和才「Bはサクサクなのに異常に甘い」


正解で10勝11敗(正解率47.6%): 佐藤「Aが伊勢丹なら文句言いに行く」


というわけで、1人を除き見事5年越しのリベンジに成功したロケットニュース24のグルメライターたち。流れに乗り後半戦は怒涛の連勝ラッシュなるか? 次回もどうぞお楽しみに。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


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