みなさんは『コンビーフ』がどんな工程を経て完成しているかご存じだろうか? 簡単に言うとコンビーフは「塩漬けの牛肉をほぐして牛脂で固めた食品」のことを指す。日本ではノザキのコンビーフがあまりにも有名だ。

第24回を迎えた「グルメライター格付けチェック」はそのコンビーフでグルメライターたちの味覚をチェックした。……の・だ・が。まだ序盤ではあるが言わせて欲しい「おい、しっかりしろ!」と──。

・謎多き食材

ノザキのコンビーフが超有名な割に「日常的にコンビーフを食べる」という参加者はほぼ皆無だった今回のグルメライター格付けチェック。たまにサンドイッチに入っていたりはするものの「どんなシチュエーションで食べるべきなのか?」がイマイチわからない謎多き食材と言えよう。

ゆえに答えが大幅に割れるかと思いきや、結果的には「メチャメチャ難しい!」という問題にはならなかった。そう “あの男” を除いては──。

・高い方を当てる

さて、ここで『グルメライター格付けチェック』のルールを説明しておこう。参加者は目隠しをしたまま “超高級食材” と “普通の食材” を味見し「どちらが高いか?」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解である。

今回用意した高級食材は、千駄木コシヅカの「自家製コンビーフ」で価格は2480円。高級コンビーフと言えば必ずその名が上がる “究極のコンビーフ” と申し上げていいだろう。実は過去には記事にもなっています。

もう一方はご存じノザキのコンビーフで、価格は398円。重量を考慮すると価格差は1.2倍程度であるが、グルメライターたちはその差を見極めることが出来たのだろうか?

意外にもサクサクと回答していく参加者が多い中 “あいつ” だけは別の意味で饒舌であった。その男とはいったい──。


サンジュン:B「実は家の近所にコシヅカの本店があるからね。なんならコシヅカのコンビーフも2回くらい食べたことがある。それで言うと完全にBだった。

コシヅカのコンビーフって肉感がスゴイのよ。Aもウマいと思ったし全然悪くなかったけど、Bの方がウマいし俺が知ってるコシヅカの味だった。これは超自信あるよ」


砂子間:B「ちょっと僕にとってはイージーすぎましたね。ノザキのコンビーフって普段はそのままでは食べないんですけど、明らかにBは形状が違いましたね。

もちろんBの方が美味しかったんですけど、形の違いにインパクトがありすぎた。Bは “これ絶対ノザキじゃねえわ” と思っちゃいましたから」


あひるねこ:B「コンビーフって食べたことが無いですね。こんなに未知な格付けは初めてかもしれない。というか、AとBは全然違いますね。うーむ、違い過ぎてヤバい。

正直、コンビーフが何たるかを知らないので自信は無いんですけど、Bの方が圧倒的にウマかった。Aは肉の繊維が細くて、Bは肉って感じがしましたね。まあおそらくBでしょう」


Yoshio:B「普段からコンビーフを食べてる人ってどんな人なのか教えて欲しい。でもこれはB! もう肉々しさが全然違って、肉の繊維もBの方が圧倒的に大きかった。

Aも美味しかったけど、Bの方が圧倒的だったよね。もうこれは買う、それくらい気に入った。逆にBがノザキだったら最高! 本当にありがとうございます!!」


亀沢:B「コンビーフは食べたことが無い。でも全然違うね。Bは高い味がしたし、ビーフ感が強かった。AがツナならBはビーフジャーキーみたいな感じ。

Aは脂がすごくて私的にはイマイチだったかな? その点、Bは美味しかったね。スパムはよく食べるんだけど、あんまり参考にならなかったね」


GO羽鳥:B「Aはウマいね。でも俺の知ってるノザキじゃないような……? でもBはスゴイな! もう全然違うわ!! Aが花のつぼみだとするなら、Bは満開だよ! 満開!!

こんな美味しいコンビーフがあるのか? こんな世界があるのかってくらい感動しちゃったよ。もう口の中で花びらが開いちゃったね。Bに感動した!」


和才:B「コンビーフは嫁が買ってくるんですよ。あとコシヅカも食べたことがあります。……あれ? 全然食感が違うやん。むむ? でもまあ高いのはBかな?

Aも美味しかったんですけど、Bは肉のパンチ力が違いました。ただ昔の記憶を辿っても、どっちも食べたことが無い感じでしたね。純粋に肉感と味でBにします」


原田:B「普段は全然食べないんですけど、Aは美味しいですね。Bも美味しいけどタイプが違う。答えは……わかりません。でも高いのはBなのかなぁ?

Bは切り干し大根……じゃないけど、何て言うんだろう? Aは僕が知ってる形状のコンビーフだったんですけど、Bは形が違いましたね。難しいけどBだと思います」


佐藤:A「コシヅカのコンビーフは食べたことがあるんだよ。答えはAですね。もうね、繊細? きめ細かさが全然違うよね。もう上質なコンビーフって感じがした。

Bは粗1かったけど、肉食ってる感があったね。Bの方が俺は好きだし悪くないけど、Aと比較すると大雑把な感じがしちゃったな。やっぱりAの方が……繊細?


ご覧のように今回は9名で参加し、答えは「1 : 8」で割れた。1人だけ別を行ったのは “インターネット界のレジェンド” こと佐藤パイセンであるが、さあ正解はどっちなんだ!


トリャーーーーー!


ヘイヘイどっちが最高級コンビーフなんだーーーー!!!!!


正解は……


B!!!!! Bがコシヅカのコンビーフ!!!!!


でしょうね。ノザキのコンビーフも当然美味しかったが、Bのコンビーフはある意味でコンビーフを超えていた。特にGO羽鳥とYoshioは「すごいよ!」「どこで買えるんだよ!!」などなど、震えるほど感動していたことを記述しておく。

一方、己の道を行きすぎるパイセンの悲惨な成績たるや。今回で和才にも順位をまくられ、悲劇の最下位転落となってしまった。パイセン……しっかりしろ! 俺たちにレジェンドの生き様を見せてくれ!!


正解で19勝5敗(正解率79.1%): サンジュン「近所にコシヅカがあるからね」


正解で12勝4敗(正解率75%): 亀沢「Bの方がビーフ感が強かった」


正解で14勝9敗(正解率80.8%): 砂子間「形状が明らかに違いました」


正解で12勝8敗(正解率60%): あひるねこ「圧倒的なウマさでB」


正解で13勝9敗(正解率59%): GO羽鳥「Bは満開だよ、満開!」


正解で11勝9敗(正解率55%): Yoshio「これは買うわ」


正解で12勝10敗(正解率54.5%): 原田「形の違いで……Bかなぁ?」


正解で8勝9敗(正解率47%): 和才「肉のパンチ力が違いました」


不正解で9勝11敗(正解率45%): 佐藤「もうね、Aの方が繊細?」


というわけで、順当な結果となったグルメライター格付けチェック「コンビーフ」編。次回はシーズン1で唯一の全員不正解となった超々難問「柿」編をお届けする予定だ。リベンジに成功するのは果たして? 続報を待たれよ。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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