その『ガチャ特袋』はギャンブル要素が強すぎた。なぜなら、どういうジャンルの商品が入っているのか一切分からないからだ。フィギュアかもしれないし、USBケーブルかもしれないし、コーヒー豆かもしれない。
これがもし普通のガチャガチャや福袋だったら、商品のジャンルくらいは分かる。たとえば、サイゼリヤのガチャガチャを回したらサイゼ商品の何かが出るし、スタバの福袋には何かしらのスタバ関連グッズが入っている。
が、ガチャ特袋はそうではない。商品のジャンルからして謎。さらに……!
・大人の事情で心配
『ガチャ特袋』を販売していたお店がラムタラというのも、ギャンブル要素を高めている要因の1つだ。同店を利用している方はご存知だろうが、ラムタラはフィギュアやアイドルのDVDを取り扱っている一方で、お店の奥の方にはオーバーエイティーンなエリアもある。
私個人的にはオーバーエイティーンなエリアをサウナ感覚でよく利用しているのだが、そっち系の商品が「ガチャ特袋」に入っていたら非常にマズイ。写真がモザイクまみれになってしまうし、記事がボツになる可能性も十分ある……という意味でも、購入はギャンブルだった。
では、そうやって葛藤の末に買った「ガチャ特袋」には何が入っていたのか。以下でサクッとご紹介しよう。こんな感じだ。
【ガチャ特袋(1500円)の中身】
・トムとジェリー Funny Artコレクション3 × 全5種
・卵かけご飯ライト × 1種類
・Re:ゼロから始める異世界生活2カプセル(エキドナ)
・呼び出しボタンコレクション2 × 2袋
・霧島焼酎ミニチュアコレクション全5種
・たべっ子どうぶつぷちぬいぐるみ全4種
やったぜ! あっち系の商品が入ってなかったから記事をボツにしなくて済んだぜ! モザイク処理もしなくていいぜぇぇぇぇっぇええええええ!!
大歓喜である。さらにいくつかの商品がコンプリートされた状態で入っていたことにもテンションがあがった。実際にガチャで全種類揃えようと思ったら結構なお金を投資しなくちゃいけないから、購入価格の1500円は安いかも。
ガチャ特袋の表には「6000円分が入っている」と書かれていて、実際に計算すると大体それくらいだったが、コンプリートするためのお金と労力を考えたら6000円以上の価値と言っていいかもしれない。
と思う一方で、「これどうすればいいの?」という商品も少なくない。たとえば、呼び出しボタンコレクションだ。1袋に2個入りのものが2袋も入っていたから4つも手元にあるんだけど、一体どう使えばいいのか?
風邪を引いて寝込んでいるときに「水持ってきて」的な合図として使えるかな? いや待て。もし「水じゃなくてポカリ欲しい」ってときはどうしたらいいのか? 呼び出し音を聞いた方は何が欲しいか分からないはず。
まぁ仮に風邪を引いたときに使えたとしても、残りの3つの呼び出しボタンはどう使うのか? 音量を4倍にしたいときに押しまくる以外思いつかない……。
・上級者向け
それにしても、『ガチャ特袋』を購入する前はまさかこんな悩みを抱えるとは思わなかったし、そもそも呼び出しボタンが4つも入っているとは思わなかった。
もちろん袋ごとに中身はバラバラだろうから、これから『ガチャ特袋』を買う人が全員呼び出しボタンの用途に悩むことはないだろうが、「どう使えばいいの?」となる確率は普通の福袋やガチャより高いと言えそうだ。
つまるところ、『ガチャ特袋』は何が起こるか分からない状況を楽しめる人向けの商品なのだろう。自分がそうだという人は是非。参考までに言っておくと、私が購入したのはラムタラ秋葉原店だ。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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▼Re:ゼロのフィギュアは手のひらに余裕で収まるサイズ
▼「卵かけご飯ライト」はこんな感じの商品。これもどう使えばいいのか……。