つらいときにひとつキャンディーを口にすれば、心を包み込むような甘さが私たちを笑顔にしてくれることがある。そんなキャンディーのような甘くて幸せな力を持つセリフをご紹介したい。

夢と向き合って苦しくなったときに思い出してほしいセリフ、それはディズニーの名作映画『シンデレラ』の「私が夢を見ることは誰にも止められない」というセリフだ。夢を叶える素晴らしさではなく、夢を見ることの輝きを教えてくれるこのシンデレラの言葉を、心のキャンディーとしてぜひたくさんの人に今回持って帰ってもらいたい。

・夢で苦しくなるときだってある

人生にさまざまな色を与えてくれる “夢” 。叶えたいと思える夢に出会えるだけで幸せだし、それを叶えるための道を歩めるのもまた幸せ。

だが夢と向き合っていると、つらい思いをすることもある。「そんなの叶わないから諦めなよ」と周りから止められたり、「自分には無理かも……」と心が折れそうになったりと夢にはたくさんの障壁が待っている。夢を追い求めて心が苦しくなったとき、シンデレラのセリフをぜひ思い出してみてほしい。

・自分の夢は自分にしか見られない

劇中で継母(ままはは)たちに「食事の支度をしろ!」「洗濯をしろ!」と1日中こき使われるシンデレラ。朝起きると、時計の鐘までが「早く起きろ!」と言わんばかりにガンガン鳴っている。そこでシンデレラは自分に降りかかってくるさまざまな困難を、以下のような言葉で はねのける。


時計までもが私に指図してくるの。でも私が夢を見ることは、誰にも止められない。


ディズニーの『シンデレラ』のメッセージとしては「信じ続ければきっといつか夢は叶う」のほうが有名だが、夢を見ることの自由さと きらめき、そして自分の夢は自分にしか見られないという貴重さを感じさせてくれる今回のセリフにもたくさんの魔法が詰まっている気がする。

・もう見尽くしたと思うそのときまで

夢は叶えるだけが全てではない。なんなら夢を見ているときにしか味わえない幸せだってある。「○○になりたいなあ」「○○に会いたいなあ」と夢見ているとき、頭のなかであなたは想像しうる最高の形でなりたいものになっているし、想像しうる最高の環境で会いたい人に会っている。だから夢が叶ったときに「えっ、思っていたのと違った……」と落ち込むことだってある。

夢を見ることに元気と希望をもらっていたシンデレラ。彼女がまぶしいほどの美しい光を放っていたのも、もしかしたら自分の夢を細部まで想像し、その夢の世界を楽しんでいたからかもしれない。

夢を諦めそうになったとき、シンデレラのセリフが一筋の救いの光になってくれるだろう。この夢はもう十分見尽くしたと思うそのときまで、夢の世界を心ゆくまで冒険し楽しんでほしい。夢が夢であり続けられるのは、見続けてくれる人がいるからなのだから。

執筆:田代大一朗
Photos:RocketNews24