トルコの名物料理として知られる、さばサンド。その名の通り、ローストしたサバの切り身をパンで挟んだサバのサンドイッチのことである。いつかイスタンブールで本場のさばサンドを食べてみたいなぁ。

さて、今回ご紹介するのは会員制大型スーパー「コストコ」で発見した『さばサンドイッチ』である。コストコにしては珍しく「イマイチ」との声を聞く商品であるが、実際のところはどうなのか? 忖度なく感想をお届けしよう。

・珍しくイマイチ?

コストコ友達に聞いても、ネットで評判を見ても、コストコの商品は基本的に悪く言われれることが少ない……と思う。元々のコスパが高いことや、実際に美味しい商品も多いことから、それも当然のことなのかもしれない。

そんな環境下において、コストコの『さばサンド』はイマイチ評判がよろしくない珍しい商品だ。コストコ友達は言葉少なに「あんまりオススメはしないけど……サバが生臭かったんだよね」とだけ話していた。え、逆に気になるんですけど。

・マズいわけがないが

そもそも『さばサンド』は、パンにサバを挟んだシンプルな料理だ。コストコで販売されている塩サバはコスパが高く、それでいて美味。「コストコのパンにマズいパンは無い」という格言があるように、自社製のパンは同じく美味である。

その2つが出会って出来た『さばサンド』がイマイチってどういうことなんだ……? これは逆に試してみるしかないだろう。

というわけで、コストコで『さばサンドイッチ』を購入。3つ入りで価格は1280円であった。中身はシンプルに「パン・さば・ロメインレタス・赤玉ねぎ」の構成で、あとはレモンが添えられている。

1つあたりの価格が約426円と考えると「ハズした場合、軽くショックを受けるヤツ」であるが、実際に食べてみたところ……。


あーーーー、なるほどね。


まず気になったのはパンである。パンはコストコで販売されている「クリスタルブレッド」に近いものが使用されており、見た目とは裏腹に硬くはない。……が “とことん水分を持っていく系” であるため、パサつきは確実にあった。

仮にマーガリンでも塗ってあれば印象は違ったのかもしれないが「サバに辿り着くまでの距離」は気になったし、全体的に一体感が無かったことは残念だ。サバ自体に生臭さはなく、普通に美味しいコストコのいつものサバであったが「さばサンドとしての完成度は高くない」と言わざるを得ない。

・ひと手間かけづらい

さらに言えば生野菜が挟んであるため「トースターで焼いて食べればいい」と無邪気に言えないところも難点だ。それぞれの素材は美味しいため、コストコのさばサンドは「自分で作った方が美味しくて安上がり」なのではなかろうか?

先述したように素材はコストコで揃ううえ、どれもリーズナブル。しっかり焼いたパンに具材を挟めばかなり美味しいさばサンドが完成するハズだ。自分で調理すれば万が一にも「サバが生臭い」なんてこともないだろう。

1人前426円出せばコストコではもっと美味しい商品が買えてしまうため、私自身も『さばサンド』の評価はさほど高くない。別に悪くは無いんだけど……「わざわざ買う必要もないかな?」というのが正直な感想だ。


オススメ度(☆5中): ☆☆(美味しくないワケじゃないけれど)
また買う度(☆5中): ☆☆(わざわざ買わないかな?)
オススメシチュエーション: どうしても美味しく食べたいなら、分解して焼くなどの手間が必要

参考リンク:コストコ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.