「オレンジフードコート」という会社の名前を聞いたことはあるだろうか? では「ドムドムハンバーガー」は? お気づきの方もいるかもしれないが、オレンジフードコートはかつてドムドムハンバーガーを運営していた会社である。

同社はドムドムハンバーガーの事業を譲渡したものの、半世紀も前から「ディッパーダン」というクレープ専門店を全国で展開している。そのディッパーダンのクレープを食べたことがなかったので、実際に食べてみたぞ!

・昼時にほぼ満席!

オレンジフードコートは2017年7月に株式会社ドムドムハンバーガー(レンブラントホールディングス傘下)にドムドムハンバーガーの事業を譲渡している。以降、ディッパーダンの運営に専念している。

そのディッパーダンは1972年に誕生したクレープブランドで、北は北海道から南は鹿児島まで全国に150店舗(2021年1月現在)を展開している。


東京・池袋のお店を訪ねると、昼時は店内のイートインスペースがほぼ満席! こう言ってはなんだが、今時満席になるクレープ店は珍しいんじゃないかな。そんなに美味しいのかな? メニューは一般的なクレープ店と変わらない気がするけど……。


あ! コレが満席の理由かな? セールで一部の商品が税込390円になってる(2022年10月現在・池袋店)。今のご時世、500円でお釣りが来るのは嬉しいよね。


・安く美味しいクレープ

注文したのは、「バナナブラウニーのクレープ」(税込390円)とセットの「アイスコーヒー」(税込100円)である。


包み紙に描かれているこのキャラは……、くまモン? 実をいうとディッパーダンのクレープ生地は、熊本県産の米粉を配合しており、2017年から包み紙にくまモンがデザインされているそうだ。季節ごとにそのデザインは変わるのだとか。


食べてみると、生地はモッチリとしているのに軽い食感だ。ホイップクリームやチョコレートなどの濃い甘味との相性が良い。


おやつとしてクレープを食べるのも良いけど、食事系クレープも充実しているので、ランチに食べるのもアリ。もっとも高い商品でも490円なので、近隣の学生さんは大助かりに違いない。


現在あらゆる分野で値上げが続いており、ディッパーダンも低価格を続けるのは大変なはず。それでなくても客単価が低く、原材料費が売上に占める割合はかなり高いことが想像できる。厳しい状況ではあるけど、何とか価格を維持して欲しい。創業50年のディッパーダン、この難局を乗り越えて、この先も50年100年とクレープを販売し続けてくれることを願っている。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ディッパーダン 池袋店
住所 東京都豊島区東池袋3-1 ワールドインポートマート棟SB106
時間 10:00~20:00

参考リンク:ディッパーダンダイエー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24