みんな元気セヨ! 以前、当サイトの佐藤記者が執筆した新大久保の『韓国式中華』という記事はご覧になっただろうか。「韓国式中華」は日本の中華とは全く違うものだ。
その韓国式中華には二大巨頭と言える二つの料理がある。まずは佐藤記者が調査していた「チャジャンミョン」(ジャージャー麵)。
そして、もう一つはまさかの……「ちゃんぽん」だ。
・韓国式中華の二大巨頭
チャジャンミョンを頼むか、ちゃんぽんを頼むか、それが問題だ。
この二択は韓国人を生涯何度も悩ませる問題だ。日本の「ペヤング VS U.F.O」、「そば VS うどん」、「きのこの山 VS たけのこの里」などのような『究極の二択』なのだ。
そして今回はその二大巨頭の一つ、「ちゃんぽん」の進化系、「チャドルちゃんぽん」という料理が最近韓国で定着しつつあるので頼んでみた。どんなものが出てきたのかというと……
・これがちゃんぽんだと?
真っ赤やん
こちらが「チャドルちゃんぽん」。いや、ちゃんぽんって白い食べ物じゃないの? と思ったそこのあなた、これが「韓国式ちゃんぽん」だ。
「チャドル」が韓国語で辛いって意味では? と思うかもしれないが、チャドルは韓国語で「チャドルバギ」の略であり、日本語でいうと「コウネ(あまり馴染みないかもしれないが、広島県でよく食べられる部位)」だ。
・なんで赤くなった?
韓国の今の中華は、直接中国から韓国に渡ったものではなく、日本から中華が渡ってきたものである。日本のちゃんぽんが、長崎の華僑によって作られたのは有名な話だ。その華僑たちが昔の韓国(当時は朝鮮)に渡り、今の韓国式中華に至る。
ちゃんぽんも昔は日本のと同じく白かったが、韓国人の好みに合わせられて真っ赤になってしまったらしい。
この「ちゃんぽん」こそ、日中韓三か国のフュージョンなのだ。
韓国の中華で必ず出てくる「たくあん」、これもまた日本のなごりが残っている部分だ。
・どんな味?
真っ赤だけど恐れることない。店によるとは思うが基本そんなに辛くないぞ(蒙古タンメン中本でいうと辛さ3くらいのところだろうか)。海鮮、肉、野菜が煮込まれたスープに、唐辛子とニンニクのパンチが効いている。麺は小麦感が強くないが、ツルモチした食感がこれまたうまい。
・日本でも
佐藤記者が調査していた新大久保の「ブクギョンチャジャン」や「香港飯店0410」など、今では日本でも数多くのお店で韓国式中華が日本でも食べられるようになっている。気になる方はぜひ足を運んでみてくれ! それでは読んでくれてカムサハムニダ!
参考リンク:日本全国の香港飯店0410店舗(食べログ)、チャンポンタイム公式サイト(韓国語)
執筆:すんぴょんす
Photo:RocketNews24