現在、日本最強回転寿司の座に君臨するのは、誰が何と言おうと「スシロー」であろう。実際に「くら寿司推しの男性」や「かっぱ寿司ラブの女性」が、いとも簡単にスシロー派に寝返る光景を何度も目の当たりにしてきた。どう考えてもスシローは強い。

だがしかし、1つ1つのネタに絞ればスシローに勝てる回転寿司があるのではないだろうか? シリーズ『4大回転寿司ガチ食べ比べ』の第9回となる「たい編」では、スシローをも超える激ウマなたいを発見してしまったのでご報告しよう。

・様々な調理方法

淡泊な味わいながらも、繊細な旨味を持つ定番ネタのたい。1年を通して出回っていることもあり、特に回転寿司では “白身魚キング” 的な存在と言っていいだろう。しょう油もいいけど塩で食べてもウマいよね!

それはさておき、今回の食べ比べで特徴的だったのは、どの店のたいも個性が際立っていたこと。全て同じ「たい」ではあるものの、各回転寿司によって調理方法が様々だったことは、かつてないネタだったと言える。

・1日で食べ比べ

さて、調査方法はより正確なジャッジをするため、1日(実際は3時間程度)で4つの店舗をハシゴした。当然ながらなるべく短時間で食べ比べをした方が違いはわかりやすい。なお、訪れた店は「かっぱ寿司」「くら寿司」「はま寿司」「スシロー」の順番だ。

どちらかと言えば “通好み” のネタではあるが、果たしてスシローを超えるたいを出している回転寿司はいったい──。


・かっぱ寿司の「活〆真鯛(165円)」

身はそこまで厚くないものの、しっとりとした食感と繊細な旨味を感じた。これといったマイナスポイントが見当たらない “スタンダードなたい” と言ったところである。感動はしないまでも余裕であり。ウマい。


・くら寿司の「極み熟成桜鯛(220円)」

厚切りの身で、歯が吸い込まれるようなしっとりとした食感。商品名に “熟成” とあるように、熟成による旨味も感じた。4店舗の中では最高額のたいであったが、これはこれでなかなかウマい。良質なネタ。


・はま寿司の「活〆まだい(165円)」

スシローよりウマかったのは、ズバリ「はま寿司」のたいである。いわゆる “湯霜造り” で調理されているのが最大の特徴で、身の淡いウマさに加えて、とにかく皮のウマさが際立っていた。

もちろん素材自体も良質なのだろうが、やはり「皮のウマさ」がプラスされていることは非常に大きい。適度な歯応えと、口の中にほのかに残る旨味。165円という価格を考慮しても「はま寿司で絶対に食べるべきネタ」に認定したい。


・スシローの「たい(165円)」

しっとりとした食感と繊細な旨味は、どこに出しても恥ずかしくないまとまりの良さ。特に手間をかけていない切り身ではあるが、それでもここまでウマいのは、やはり素材の良さなのだろう。食べて後悔なし、目立たないがスシローの隠れ良質ネタ。


ご覧のように、たいに関しては「はま寿司が最もウマい」と結論づけたい。理由はまさに調理方法。他の店では味わえない皮のウマさを引き出しつつ、それでいて165円とは頭が下がる思いである。立派だ、はま寿司。

また、総じてどの店も「低レベルなたいは無かった」とお伝えしておきたい。ただ、はま寿司の “湯霜造り” が抜きんでていた印象だ。漫画「将太の寿司」でも「鯛を1番美味しく食べる方法は湯霜造り」って言ってたもんなぁ。さすが将太や。

というわけで、ハイレベルな戦いをさらに上回っていた はま寿司のたい。ガチガチのスシロー派の人でさえ「こ、これは……!」と唸ることだろう。次回はこちらも定番ネタの「いか編」をお届けする予定だ。

参考リンク:スシローはま寿司くら寿司かっぱ寿司
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


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