最近、気になる存在がスーパーの冷凍コーナーに置いてある餃子だ。そうはいっても大手の冷凍食品じゃなく餃子店が箱入りで出しているもの。価格も1000円くらいするチョイ高めのやつである。
おそらく店長の好みで仕入れているのだろうが、わざわざ高いものを置く理由は1つ。消費者が手にとるくらい美味しいからであろう。そして結論からいえば、今回購入した宇都宮の「俺は健太派」もその類だった。
・ただの宇都宮餃子じゃない
「俺は健太派」は餃子24個とタレ4袋入りで1188円。なんといっても注目すべきはパッケージでドンと描かれた「スタミナ健太」という餃子顔のキャラ……
ではなく……
宇都宮餃子会正組合員ということだ。全国屈指の餃子の聖地・宇都宮のエンブレムがあるからには期待しないワケにいかない。まぁ論より証拠というように、味で黙らせてくれることを期待しよう。
・何かを感じる
さて、宇都宮の層の厚さはスラムダンクの海南ばりとは知っているが、はたして「俺は健太派」はどんな味わいなのか。まずは餃子を並べて、蒸して焼いて……
ひっくり返せば完成!
見た目こそなんてことない普通の餃子だ。しかし本番はここからで、思わぬ展開が待ち受けていた。編集長であり、数々の餃子を食べまくっているGO羽鳥は味を噛みしめたあとにこう口を開いたのだ。
んんん……もしかして……
これ、椎茸が入ってる?
そんなことあるのかと思って原材料を見たら、そこには乾椎茸の文字が……! そして羽鳥は興奮気味にこのように続けた。
羽鳥「椎茸があることで、ちょっと春巻き寄りになっていてヒジョーに美味しいよ。あと肉汁がジューシーでスープみたい。これがスーパーで売ってたなんて当たりっしょ! 久々にキタコレだよ!! 原田(私のこと)も食べてみな」
続けて私も食べてみたが、確かにこれまで味わったことないような餃子でキタコレである。椎茸の影響なのか、ちょっとした苦味がいいアクセントになっていてウマさに転じることができている。それでいながら……
肉汁がドバッと溢れたかと思えば、アッサリもしているからアラ不思議。そこはかとなく健康的な感じのする餃子だから「健太」の「健」は健康からとった……!?
──という推測はどうでもいいとして、春巻き寄りの餃子で餡が普通じゃないからなのか、我々は美味しい中華の……もっといえば高級中華の餃子みたいで我々は新宿歌舞伎町で食べた1皿1980円の「老辺餃子舘」を連想したのだった。
・ごま油を入れたら強化されるはず
変わり種ながらそれくらいウマかった「俺は健太派」。なお、餃子を焼くにあたり、ごま油を入れる手順があったがどうしてもすぐ手に入れられず断念した。もし入れていたら、香ばしさとか匂いが引き立って美味しくなったことだろう。となれば辛子をつけても美味しそう。
何はともあれ、野菜よりも肉汁寄りでありつつ強弱がハッキリしていて大当たり。どこのスーパーでも置いてあるワケじゃないが、通販でも取り扱っているからキタコレを体験したい人は参考までに。
参考リンク:通販サイト「あるよ」
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼低温熟成で餡を熟成しているらしい
▼原材料はこんな感じ