このところ冷凍食品&餃子が人気とあって、スーパーの冷凍庫における勢力図は変わってきている。あくまで個人的な体感かもしれないが、大手じゃない冷凍餃子が売られている光景をよく目にするのだ。

味の素や大阪王将などといった大手メーカーではなく、規模はちょっと小さめ。しかし、これが店長のお眼鏡にかなったとあって、どれも失敗しない実力を持っている気がする。過去に食べた宇都宮餃子の「俺は健太派」しかり、「悟空」しかり。失敗とは無縁っ……!!

・スーパーで仕入れた宮崎餃子

てことで、安パイ神話を確かめるために都内の某スーパーで「宮崎餃子 屋台骨」を購入してみた。12個入りで537円だから1個あたりは約44円。大手に比べたらちょっと高めの値段設定ながら、スペースを割いているからスーパーにはそれなりの勝算があるのだろう。たぶん。

そんな屋台骨の餃子ははじめからタレとラー油がついていて、大きな特徴はオール宮崎だということ。なんでもポークをはじめ、ニンニク、ニラなど素材はすべて県内……純度100%で宮崎産らしい。


・いざ実食

さて、こだわりが強いだけに味の方に期待してしまうが、いま宮崎餃子が「餃子日本一」の称号を手にしてノリにノッていることも心強い。これが都内のスーパーで売られているのだから、ガチで宮崎県が天下を取りにきたような気がする!!

……と勝手に興奮しながら作ること10分ほど。蒸して焼いてひっくり返せば……!!


ほい、完成! パリッとした見た目に仕上がっていて美味しそう!! とりあえず編集長のGO羽鳥から「あえてタレなし」で食べてみたら、じっくり味わってこう口を開いた。

羽鳥「ウマいね! うん、これはウマいっすよ。あのね……とにかく皮だね、皮。焼いた薄い餅に包まれているような感じと言ったらいいのかな。そして餡もいいね。

まだ完全に分析できていないんだけど、一番最初に食べたときに生姜か何かかなぁ〜爽やかさを感じられてよかった。うん、美味しい。ただ、個人的にはちょっと甘いかなとも思うからホームランというより二塁打。甘いぶん、ちびっ子は好きそうだよ」

次に私も食べてみたら、やはりスーパーに置かれている「大手じゃない冷凍餃子」は失敗しない説を確信した。過度な味付けをしておらず、「左手は添えるだけ」的な感じでキレイなシュートになっていてウマし! 特に皮!!


・ストロングポイントは「皮」

2人とも共通でウマいと思ったのが皮。硬めで分厚く、噛んだら「バリッ」と音が出て食べ応えもあるから、これは一にも二にも皮が主役の餃子だ。原材料を見ても小麦粉が多く入っていて、何なら「うどんを食った感」さえ残ったから驚いた。

対してどこか不思議だったのは餡。先ほど羽鳥が反応していたように、それとなく感じる甘さが特徴的であった。これまた原材料を見たらおそらくキャベツ、あるいは砂糖が影響しているのだろうが、このあたりは好みが分かれる可能性はあるかもしれない。

とはいえ、タレとラー油と一緒に食べたら甘さは緩和されるからそこで対策しているのだろう。計算済みであることがうかがえるあたり、スーパーの店長がわざわざ置いた理由も分かる気がする。


・スーパーの冷凍餃子がアツい

これまでスーパーに行くと大手の冷凍餃子を買いがちだったが、まさかこんな近くに宝の山があったとは。餃子に力を入れているスーパーをチェックしておけば、いい出会いがきっと待っている……はず! 引き続き調査をしていきたい。

なお、屋台骨のことを調べてみたら、餃子だけでなくラーメンも中心とした営業をしていた。……って、とんこつラーメンに合わせる餃子だから甘さがあったのかもしれないなぁ。

参考リンク:屋台骨
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼原材料はこんな感じ