ま〜た餃子を食べてるの? そう言われることが多い最近だが、相も変わらず餃子を食べる日が続いている。毎日のように取り寄せラッシュ。今のペースのままいくと、今年中には「餃子甲子園」ができるかもしれない。餃子の名所は2店出場とかね!

さてさて、今回の代表店は栃木県の「みんみん」。宇都宮餃子で強豪がひしめく “激戦区” から早くも2店舗目の実食検証となったが、これにはワケがある。なんでも、同店は昭和33年に創業した老舗で「正嗣(まさし)」と並ぶ人気を誇っているらしいのだ。てか、あの最強まさしとタメを張るってウマすぎて人が死ぬんじゃ……?

・通販で購入

今回、通販で購入した「みんみん」の餃子は18個入りで660円。都内までの送料は850円とモノよりも送る方が高いという条件だったが、一度食べてみたいので気にせすポチリ。そして待つこと数日……

キタッー! 先日、間違えて富山の「みんみん」を注文してしまった(美味しかった)が、ついに……ついにやってきました……

宇 都 宮 み ん み ん


名前の重みがズシリと響くが、まず何がスゴいかっていうと……箱を開けば……

ビューティフォッ!


入り方から美しい……! 思わず「おぉっ」と声が漏れてしまうくらいキレイな状態で届いたからビックリ!(◎_◎;)

通販なら多少ゴチャッと入っていたりすることもあるが、ここの餃子はビシッーと整列していた。それはまるで高校球児たちの行進のよう。ただ、ここで驚いていたら身が持たない。というのも!

並べても美しいのが宇都宮みんみんクオリティなのだ。白い餃子を並べると、宇宙の施設のようにも見えてくる。これは餃子の惑星! こんなにキレイな餃子を見たことないし、水を加えてフタをするのがもったいない!

といいつつも食べたいので作るのだが、調理中も匂いに驚かされた。そう、餃子の湯気はうどんのような匂いがすることが多いなか、不思議と「みんみん」はとんこつラーメン的スメルだったのだ。

餡に入っている豚肉が影響しているのは分かる。そんなの当たり前だが、同時にネギも主張してくるから他と違う。なんというか、瞳を閉じようものならシンプルなとんこつラーメンを食べているかのような錯覚に陥りそうな感じであった。スメルで違いを出してくるとは、さすが有名店といったところか。

・いざ実食

食べる前からワクワクする餃子は久しぶり。期待値が最高まで達したところで、宇都宮の強豪・いただきまぁす!


ふぐみたいにプクッと膨れながら出来上がった餃子をパクリ

ふむ……なるほど、なるほど!


うんうん、程よく生姜が効いていてウマい。一言でいうならばすべてにおいて優等生。サイズ、皮、餡……どれをとってもバランスタイプの餃子で、いくらでも食べられちゃいそう!

野球に例えるならば俊足巧打。1番バッターで打率3割。この餃子であれば、どのピッチャー(食べ手)でもまず打たれるだろうって感じだ。しかし、ここで予期せぬことが起きてしまった。

先ほど生姜が効いていると言ったが、それがキッカケで名球会入りしたレジェンドを思い出してしまったのである。誰かというと「まさし」がそう。なにせ、このところ餃子を食べるときには常に脳裏に「まさし」がいるのだ。どうしても……どうしても……まさしと比べる脳になっちゃっているのだが、今回も……

まさしが “ひょっこり” してきた


まさしのガツンとくる生姜が邪魔をする……!!


・生姜の量で評価が分かれる?

できることなら「まさし」を食べる前に「みんみん」を味わいたかった。当然ながら宇都宮「みんみん」もウマい……ウマいのだが、生姜多めが好みの人からするとちょっぴり物足りなく感じるのもまた事実だ。

正嗣はホームランか三振の強打者なので、逆に苦手に思う人もいるだろう。宇都宮といえば「まさし」か「みんみん」と聞くが、両者の別れ道は「生姜」にあるのではないかと見ている。

ともあれ、またしても餃子は新しい味を教えてくれた。これだから餃子の食べ比べは面白いしやめられない。ま〜た餃子を食べてるの? そう言われようとも当分この熱は冷めそうにない。悔しいけれど餃子に夢中。ギャランドゥ。

参考リンク:宇都宮みんみん
イラスト・Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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