みんなブランドに引っ張られすぎ! 純粋にコーヒーの味だけを比較すれば、スタバとタリーズなんて同じようなものでしょ!!
……と思っていたので、今回の検証結果はある意味で予想通り。しかしながら、ここまで混乱するとは思っていなかったがゆえに、私自身が驚きつつ戸惑っている。これは一体どう考えればいいのか。
前回の「『てんやの天丼』と『ホテルの天ぷら重』の間にあるもの」は分かりやすかったので評価自体はやりやすかったが、今回は実に難しい。マジで難しい!
というわけで、本記事では「スタバのコーヒー」と「タリーズのコーヒー」の間にあるものを明らかにしたかったのだが、そもそも どのコーヒーをもって評価するかという点からして難しい。ブレンドコーヒーで行くか? アメリカン? それとも、フラペチーノ的なヤツか?
……評価基準は様々かと思うが、今回は多くのコーヒー系ドリンクのベースとなるエスプレッソで比較することにした。ちなみに、価格自体はシングルだと どちらも同じ341円(※店内飲食した場合の税込価格)。
ダブルだとちょい変わるものの、ほぼ同じと考えていいだろう。
・見た目は違うが
さて、では実際に差を確認してみよう。両者のフタを取って並べるとこんな感じ。
見た目の違いはあるが、テイクアウトにかかった時間差の影響かもしれず、なんとも言えない。味の違いならわかるだろうと信じて飲んでみると……
こ、これは……!
これは……!!!!
全然わかんねぇ……。
──というのがファーストインプレッションだったが、何度も試飲を重ねることで感じた “差” は以下の通り。
人で例えるなら、誰かと一緒のときに本領を発揮するタイプなのがタリーズかな。スタバが東京人だとするならば、タリーズは関西人と言ってもいいかもしれない。個人的にはフランクなタリーズの方が好みかな……」
・編集部でブラインドテスト
なんとか違いを感じ取れたものの、これに関しては私1人のジャッジでは心もとない。そこでスタバ&タリーズに走ってエスプレッソを追加購入し、編集部にいたライター陣にも試飲してもらうことに。
なお、どちらがスタバかタリーズかといったことはもちろん、どこのコーヒーかに関する情報も一切伏せた状態で飲んでもらった。
その結果、それぞれの感想は以下の通りだ。
……
……
バラバラやないか!!
真逆のこと言うてたりするやないか!
──と思うかもしれないが、それだけジャッジが難しかったとご理解いただければ幸いだ。ただご覧のように、単純にどちらが美味いかという話になると「スタバ」と答えた人が多かった。
ボクシングで言えば30対29のような僅差の判定が続いたものの、それでも接戦を制したスタバはさすがと言っていいだろう。
・混乱の中で強引に結論を出すならば
しかし、本記事の趣旨はどっちが美味いかを決めることではない。スタバのエスプレッソとタリーズのエスプレッソの間に何があるかを突き止めることが本来の目的である。
よって、今回のブラインドテストによる結果から、本企画の結論を強引に導き出してみよう。それぞれの感想をまとめると……
「スタバとタリーズのコーヒー(エスプレッソ)の間には、他の料理にも合うかどうかという適応力、苦味が後から来るか先に来るかというタイムラグ、まろやかさ、酸味、クセといった違いがある……という意見もあるが、別に「ない」という意見もある」
──以上! 解散!!
……としたいが、上の結論はあまりにもややこしいので、いまいちピンと来ない人だっているに違いない。そこで、私が検証結果を独自解釈で噛み砕き、分かりやすくお伝えして本記事を締めくくりたい。
結論!
スタバとタリーズで迷ったら……
近い方へ行け!
(おわり)
参考リンク:スターバックス、タリーズコーヒー
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.