ロケットニュースの餃子記事といえば、原田たかしである。これまで数々の餃子を食べてきた彼。その相棒が、わたくし、GO羽鳥。100日間連続で餃子を食べるなどの修行を経つつ、今でも険しい餃子道を歩む日々だ。
我々は餃子ライター。異論はなかろう。餃子偏差値は極めて高く、絶対音感ならぬ絶対餃子感まで持ち合わせている自負もあるし、プライドもある。
そんな我々が今回テイスティングする餃子は、パルシステムの冷凍餃子『餃子にしよう!』である。1パック20個入りで価格は税込430円。
24cmのフライパンなら、ぴったし1回で焼き切れる数と大きさ。いつものように焼き、相棒・原田を呼んでみると──
「あっ!」
袋の裏面を見ながら原田は異常に興奮していた。なんやなんやと聞いてみると、
むかし故郷(福岡)でよく食べた中華屋さん『一品香(いーぴんしゃん)』が製造しているのが激アツらしく、
「福岡の人なら、特に南方面の人なら知っているかと思います」
ってくらいに有名なお店なのだとか。
ほほう。
そんなお店が製造しているなら
間違いなかろうもん!
して、お味は……
ほう……
まず感じるのは「優しさ」である。プロ野球で言うなら110km/hのストレートというか、ヘビメタバンドが歌うラブソングというか、ドラえもんがのび太くんを想う気持ちというか、とにかく “優しい” のである。
この餃子を食べた後だと、「ニンニクがガツンと!」とか「ショウガがズドンと!」とかは不良ワードに聞こえてくる。トンガったヤツらが印象づく世の中だけど、心を休めるために欲しいのは「ふわっと」な餃子であると思う。
あと感じるのは、実に “健康的な餃子” であること。もう野菜の味とか「ケンコーで〜すっ!」って感じの香りがして。ニラとかキャベツとかも元気いっぱい。お子さんにも健康のために食べさせたい! そんな餃子なのだ。
原田が核心を突いたことを言った。「老若男女、すべての人に愛される系の餃子ですね」。そうだな。まさに。敵がいないというか。キョーレツにファンな人もいないけど、嫌いな人もいないみたいな。これを芸能人で例えるなら……
── 中山秀征 ──
ヒデちゃん。なんとなく、私の中でパルシステムの餃子はヒデちゃん。たまに見るとホッとするんだよなぁ。安心というか。勝俣(州和)でもいいな。とにかくあのへん。どこに据えても安定の仕事をしていくみたいな。
ということで、ヒデちゃんや勝俣(州和)ファンの人なら食べてみると「あー、なんかわかる」となるかもしれない。ならなかったらスミマセン。
なお今回は焼きで食べたが、原田も私も「水餃子もイケるねこれは」と同じことを感じていた。それはまるで、昼過ぎの生放送にヒデちゃんを呼んだら思いのほかイイ仕事してくれたから「夕方の生放送もイケるね」と追加の出演オファーを出すテレビのプロデューサーのように。
キミィ、いい仕事するねェ。
参考リンク:パルシステム「餃子にしよう!」
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24