
突然だが「急げ!」と言いたい。なぜならば、私は今回のネタ「Wi-Fiプロジェクター」を10998円で購入したのに、いま見たら定価(11998円)の29%(3500円)オフである8498円で売られているからだ……ッ!!
どうもAmazonのプロジェクター界ではこういった激しい価格変動が起こりやすいようで、過去に当サイトで報じた「7000円のプロジェクター」でも同様の “突然の値下がり現象” が発生(約2000円オフ)していた。
しかしそれを考えても今回の値下がりは “もうこれ以上は無いのでは?” というレベルであり、最初に結論を書いてしまうと「絶対買い」なのである。いいや、私が買った1万円チョイでも “買い” の判断。なぜならば──
・いまや激安でも「Wi-Fi」が当たり前
まず最初に、いま現在(2022年初旬)でのAmazonにおける「1万円台で買える激安プロジェクター」のトレンドについて軽く触れておきたい。
約2年前の2019年に報じた時点では、入力ソースは「HDMI端子」や「VGA端子」が主であったが、今はそれに加えて無線機能(Wi-FiやBluetooth)が付いているタイプがメインストリームになっている。
そのほか、本体を斜めに置いても大丈夫な「台形補正」も、動画や画像が入ったメディア(USBメモリやSDカード)を再生できる機能も標準搭載。あとは光の明るさ(ルーメン)の違いで価格が変わる……といった感じだ。
それを踏まえて、今回わたしが購入したWi-Fiプロジェクターを見ていこう。名前は『PO.YANK』で、輝度は6500ルーメン。だた、この公称値に関してはアテにしない方が良いというのが私の持論。理由は後述したい。
端子部分は、Amazonの『Fire TV Stick』などとも接続できるHDMI端子はもちろんのこと、PCとケーブルで接続するVGA端子、USB&SDカードのメモリースロット、あとはビデオ端子に音声出力端子といった具合。
なお背面にはダブルの内蔵スピーカーが付いており、そこそこ良い音を奏でてくれる。迫力はないが、ニュースの音声くらいならこれで十分だ。
また、リモコンも付属しているので遠隔操作も可能であるが、本体上部にもボタンは付いており直接的な操作もできる。そのほか、フォーカスや台形補正を調整するギア(リング)部分が付いている。
ちなみに台形補正はこの程度。本体内蔵のギア(リング)で直接的に補正するという極めてアナログ的な補正方法だ。なお、あまり極端な傾きは補正できないので、天井吊り下げ的に設置する人は投影角度に注意されたし。
メニュー画面は、入力元を選ぶのが主となっている。「USB」に「ソース(HDMIやビデオ端子やVGA)」、「TF(SDカード)」に「設定」に「Miracast(Android)」に「iOS Cast(iOSガジェット)」に……
「しじ支持(サポートの連絡先が表示されるだけ)」なる意味不明なメニューはあるものの、操作感は非常に良好。小気味良くカーソルも動いてくれる。んでもって、このマシンを最大限に活用する必須の設定が……
Wi-Fiの設定。家のルーターから発せられる2G(2.4GHz)の電波を選択し、パスワードを入力したら、Wi-Fi的な使い方の準備は完了。私はAppleユーザーなので、メニュー画面から「iOS Cast」を選択し……
「iPhone、iPadまたはiPod touchをミラーリングする」の画面が表示されたら、iOS器具(今回はiPad Proを使用)のミラーリングボタンを選択すれば……
もうWi-Fiプロジェクターの名前が表示される!……ので、そのまま素直に選択すれば……
あっさりとミラーリングされた! もちろんiPhoneでも同じことができるし……
同じくApple製品であるMacBook Airの「画面ミラーリング」を選択しても……
やっぱりWi-Fiプロジェクターの名前が表示される!(ただし、Wi-Fiプロジェクターと同じ2G(2.4GHz)の電波に入っていることが条件)
しかも……
「ミラーリング」と「個別のディスプレイとして使用」が選べるということは……
そのままミラーリングしても良いし……
三脚穴が付いているから、
ダクトレール&ダクトレールフィクサー等で天井から吊り下げて……
「個別のディスプレイとして使用」をして、PCの上方向などに画面を配置設定したら、擬似的なデュアルディスプレイ環境のできあがり!!(しかもワイヤレスで!)
なおもちろん、スマホ(今回はiPhoneを使用)とのミラーリングもワイヤレスでサクっと映る。この手軽さは非常に魅力的であり、その可能性は無限大だ!!
てな感じで、結論的に1万円台の激安Wi-Fiプロジェクターは「買い」だと思う。プロジェクター入門機としても好(ハオ)だし、外部ディスプレイ的な使い方もできるからだ。ただし、喝を入れたいことも3つある。
・3つの喝
第1の喝は、動作音がうるさすぎること。熱暴走防止のため、本体内部には冷却ファンが常に回っているのだが、これが「ブイイ〜ン……」と非常にうるさい。扇風機くらいの音はすると思った方が良いだろう。
続いての喝は、ルーメン値のいい加減さだ。私は約10万円のプロジェクター(QUMI Q8)も保有しておりホームシアターとして大活躍中であるが、そちらの機種は1000ルーメン。過去には200ルーメンのマシンも所有していた。
いっぽう、今回のWi-Fiプロジェクターは6500ルーメンと、明るさだけで比較すれば10万円機種の6.5倍。約3万5000円で買った200ルーメン機種(ASUS S1)の32.5倍! しかし実際に同じ距離から比べてみると……
ハイ、この通り。そんなに変わらない。絶対に6500ルーメンも出ていないと思う。だが、この価格で10万円近いプロジェクターと同じくらいの明るさが出ているというのは驚異的であり、なにげに悔しく思ったりもする。
最後の喝は、安定性。PCでもスマホでも、動画を長いこと見ていると、処理が重すぎて熱暴走してしまうのか、それともネットを使いすぎなのか、接続が切れることが多々ある。これがけっこうなストレスなのだ。
しかしながら、1万円チョイの10998円(今なら8498円!)で ここまで遊べるならば話は別。それゆえ最初に戻るが結論的には「買い」なのだ。
・本体とスマホさえあれば即ホームシアターの時代
今までの激安プロジェクターは、HDMI機器とケーブル接続しないと満足に楽しめなかった。しかし今はWi-Fi接続。超簡単にスマホとミラーリングできるので、本体さえあれば即ホームシアターができる時代なのである。
もちろん先述の通り3つの喝はあるものの、1万円でできる贅沢としては果てしないほどの夢がある。これを機に、プロジェクターの世界に “入沼” するのも一興だろう。なにせ今、安いから! 値上がりしないうちに!!
参考リンク:Amazon「PO.YANK WiFiプロジェクター 6500LM【720Pネイティブ解像度】スマホとケーブルなしで直接接続 1080PフルHD対応 デュアルスピーカー内蔵 スマホ/タブレット/パソコン/TV Stick/ゲームプレイヤー/DVDプレイヤーなど多種多様な機器と接続可能 標準的なカメラ三脚に取り付け可能」(←長すぎ)
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
GO羽鳥




















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