諸君! ついにこの日がやって来たぞ。「天下一品」が本日2022年2月1日、“こってり” を超えた “こってり”『超こってり』の販売を全国の天一店舗にて開始したのだ。1日先着5名しか食べられないことでも話題になった、狂気の激レアメニューである。
前回の記事で私(あひるねこ)は先行販売を実施していた東京・中野店に突撃するも、まさかの開店前完売によって『超こってり』を体験することは叶わず。深い絶望を味わったのだが……今日こそは、必ず食べてみせる! 激闘の模様は以下をご覧いただきたい。
・『超こってり』が食べたい
いよいよ本日から販売が始まった『超こってり(税込1200円~ ※地域により価格が異なる)』。2月28日までの1か月間、全国の天下一品にて(総本店を除く)1日5食限定で提供されるという。
私はこの日、『超こってり』を確実にゲットするべく開店の2時間以上前に現地に到着した。店の前にはすでにたくさんの猛者が集まっている……かと思いきや、他に並んでいる人はおらず。どうやら私が一番乗りらしい。
よかった、まずは第一関門突破といったところか。途中でトイレに行きたくならないよう、朝から水分を控えるなどして準備は万端。厚着もしたしカイロも持った。あとはひたすら開店を待ち続けるだけである。
それから1時間半ほどが経過しただろうか。スマホで漫画を読んだり音楽を聞いたりして時間を潰していたのだが、ここで私は “ある異変” に気付くことになる。あれ? おかしいな……
他に誰も並んでねぇ。
おいおい、どういうことだ? 開店まで30分切ったぞ? みんな『超こってり』が食べたくないのかよ!? と思いきや、そこから一人、また一人と増え、あれよあれよという間に合計5名に到達。開店前に完売してしまうのだった。あ、危ねぇ……!
そして午前11時。ついに、いよいよ……
『超こってり』が降臨!
・悲願達成
こ、これが『超こってり』か、感動だ……と同時に、食べる前からすでに分かる。マジで濃いぞコイツは。液体なのか固体なのか、表面を見ただけでは判別がつかない。どうやらスープには刻み玉ねぎが加えられているようだ。
通常の『こってり』と違い、器は漆黒の専用どんぶりを使用。トッピングはネギのみという潔さである。まずはスープを口に運んでみると……
うわ濃ッ!!!!!
・驚きの濃さ
な、何だコレは! ただのドロドロやない……! ドロッドロやないか!! 通常の『こってり』があくまでラーメンの範疇に収まっているのに対し、『超こってり』はもはやラーメンの向こう側へ行ってしまっている。すべてのリミッターを解放したかのような超エクストリーム濃度だ。
天一によると、『超こってり』はスープが濃すぎて、通常の麺の長さだと “すする” ことができないという。一体何の修行なのか? そのため麺の長さが半分になっているのだが……結論から言うと、それでも “すする” ことはできない。なんというか、途中で止まってしまうのだ。修行すぎるだろ……!
とはいえ、濃すぎるかというと決してそんなことはなく、むしろ『こってり』の延長線上にあるラーメンとしておいしく食べられた(味も『こってり』の延長)。そう、「濃い」よりも「ウマい」の方がしっかり勝つのである。このバランスが何とも言えず絶妙だ。
途中、スープを単体で飲むことはほとんどしなかったのだが、食べ終える頃には3分の2以上のスープが麺と一緒になくなっていた。レンゲの存在意義……! 最後にライスを投入するにはちょうどいい量かもしれない。
天下一品の究極濃厚ラーメン兵器『超こってり』。その名に恥じない超絶的な濃度ながら、特に胃もたれすることもなく、真っ当においしいラーメンであった。お目にかかるハードルは高いが、天一ファンなら一度は食べてみる価値があるだろう。2時間並んだ甲斐があったぜ……。
参考リンク:天下一品「超こってり」
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]