先週、全国のラーメンファンに衝撃が走った。なんと「天下一品」が2022年2月1日、あの “こってり” を超えた “こってり”『超こってり』を限定発売すると発表したのだ。ちょ、超こってりだと……? 響きだけですでにエグヤバではないか。

1日限定先着5名のみ(予約不可)という非常にレアな一杯であるが、聞くところによると東京・中野店では1月22日から先行販売を実施しているという。これは一足早く体験するっきゃない! というワケで、開店前の天一中野店に駆け付けた。

・頂点を超える一杯

2月1日から2月28日までの1か月間、全国の天下一品にて(総本店を除く)1日5食限定で販売される『超こってり(税込1200円~ ※地域により価格が異なる)』。

じっくりと時間をかけて煮込んだスープは、口当たりは超こってりながらも、驚くほどすっきりした後味に仕上がっているんだとか。

・中野へ

全国に先駆けて先行販売を実施している東京・中野店の営業時間は午前11時から。いくらド平日とはいえ、先着5名ってのは油断できない数字である。開店の30分前にはお店に到着しておきたいところだが……え?


マ、マジかよ……


すでに5人並んでる……!!

・終了

うわ終わったァァァァアアアア! え、5人ってことは……『超こってり』完売確定やん。もう並ぶ意味ないやん。くっそォォォォオオオオ! この寒空の中、開店前から並ぶ猛者がまさか5人もいるとは……。まさに筋金入りの天下イッピナーたちである。

とはいえ、このまま帰るのはもったいない。そこでいったん屋内に避難してから、開店と同時に再び足を運んでみることに。すると店頭には……


やはり「本日分完売」の文字。

・開店前に完売

くっ……! 無念ナリ……!! まあせっかく来たんだし、普通の『こってり』でも食べて帰るか。ワンチャン隣の人が『超こってり』を注文していたらチラ見できるかも? と思いきや、奥のカウンター席に案内されたため何も見えず。再び無念ナリ。

気を取り直して、数年ぶりに食べる『こってり』は相変わらず凄まじい濃度だ。これが『超こってり』になったら、一体どうなってしまうのか? 底なし沼を食っている感じにならないのだろうか? 心配だ。

ちなみに天一によると、『超こってり』は濃度が高すぎて通常の麺の長さだと “すする” ことができないらしい。だから麺の長さが通常の半分になっているそうだ。何の修行だよ。これはますます気になってきたぞ……。

・驚愕の情報

帰り際、店員さんにいくつか質問をしてみた。すると、やはり『超こってり』を目当てに開店前から並ぶお客は多いようだ。それにしてもみんな、どれくらい前から並んでいるんだろうか? 1時間前とか? しかしここで、店員さんの口から驚きの発言が飛び出す。


「そうですね、早い人だと……9時くらいからもう並ばれてますね


・嘘やろ

9時……だと? 先述したように、中野店の営業開始時間は午前11時である。つまりこのクソ寒い中、『超こってり』のために2時間も並んでるってこと……? もはや笑いしか出てこなかった。ダメだ、これは『超こってり』無理だわ。勝てねぇよ……。

1日5食限定の激レアメニュー『超こってり』。別日にもう一度チャレンジしようかとも思ったが、そこに集った天下イッピナーたちの激情を前に、私(あひるねこ)はすべてを諦めざるを得なかった。もしかすると本当に『超こってり』なのは、彼らの天一への愛の濃さなのかもしれない。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 天下一品 中野店
住所 中野区新井1-9-3 グレースヒルTMY101
時間 11:00~22:00
休日 なし

参考リンク:天下一品「超こってり」
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.