2022年1月6日現在、都心では久々に雪が降っている。新宿の空にヒラヒラと舞う雪──。たまには雪もいいもんだなぁ……なんて思っていたところ、事務所で男性の叫び声が聞こえたではないか。
声の主はYoshio──。“アホの上司” としてそろそろ全国区になりつつある真性のアホである。彼は続けざまにこう叫んだ……「新宿の雪茶漬けを食べるなら今しか無いッッッ!!」と。2022年、やはりYoshioはアホ全開のようだ。
・数年越しの激レアグルメ
みなさんは大自然が生んだ奇跡のレシピ「雨茶漬け」を覚えているだろうか? ライスと豪雨が生んだ奇跡の「雨茶漬け」は、天然のミネラルを含んだ豪快すぎるレシピ。なお、当時の記事には「食えるけどウマいかどうかはノーコメント」と記されてる。
その「雨茶漬け」にインスパイアを受けたレシピこそ『雪茶漬け』で、どうやらYoshioは数年間にわたり “この時” を待ち続けていたらしい。
「新宿で雪が降るなんて奇跡! いま……そう、今この瞬間しか味わえないのが雪茶漬けなんだ!! 時は来た……行っけぇぇえええええ!」
・駆けだすアホ
そう叫ぶと、どこで用意したのか「ホカホカのご飯」を片手に事務所を飛び出していったYoshio。放っておいても良かったのだが、通行人の方の迷惑になったら申しわけないので後を追いかけることにした。
外は相変わらずの雪景色。人によっては傘をさしている人も見受けられる。そんな中、ふと目をやるとYoshioが茶碗を天高く掲げながらこう叫んでいた。
「集え、雪!」
「我に雪茶漬けを与えたまえ!!」
「ミラクルライジングスノォォオオオオオオ!!!!」
・雪茶漬け、完成!
周囲の人がドン引きしていたことはさておき、Yoshioの気迫もあってか茶碗には雪がだいぶ集まった……っぽい。「よし、これでOKだな」と満足そうなYoshioに完成した『雪茶漬け』を見せてもらうと……。
全然たまってNEEEEEEE!!!
こんなもん、ただの白米……いや、単なる冷えたご飯ではないか。だがしかし、Yoshioによればこれでも十分に美味しい『雪茶漬け』になっているという。実際にYoshioはとんでもなく美味しそうに雪茶漬けをかき込んできた。
「やっぱりミネラルが全然違うわ。まさに大自然が生んだ味だね。あとさ、新宿のスパイスが隠し味になっちゃってるのよ。これが例えば北海道の雪なら、ここまでスパイシーな風味にはならない。新宿の雪茶漬け……これはミシュランで星取れるヤツだわ」
・今しかない
絶対に取れないことはさておき、雪茶漬けが激レアグルメであることは間違いない。なにせ新宿で雪が降ること自体がかなり稀。味云々は一切無視するとして、雪茶漬けを試すなら今しかないことだけは確かだろう。
ちなみに記者も一口だけ食べてみたが、感想はあえてノーコメントとさせていただきたい。1つだけわかったことは「今年もYoshioにだいぶ振り回されそう」ということだけである。読者のみなさん、改めまして今年もどうぞよろしくお願いいたします。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]