2021年11月19日、およそ半年ぶりにバーガーキングの “肉の壁” こと『超ワンパウンドビーフバーガー』が帰ってきた。「テリヤキ」や「ストロングマグマ」など、これまで幾度かにわたり肉の壁が登場したが、今回は比較的オーソドックスな「チーズ」だ。

『超ワンパウンドビーフチーズバーガー』の単品価格は1600円。チェーン店のハンバーガーとしては群を抜いてお高いが、それでもその価値はあるハズ。だがしかし、ふと気付いてしまった。「マックで1600円あればメチャメチャ買えるんじゃね?」と──。

・マックの類似商品は…

冒頭からこんなことを言うのは心苦しいが、直火焼きしているバーキンのパティと、マックのパティではそもそものポテンシャルが違う。個人的にはマックも好きだが、価格を考えずどちらがウマいかと言われれば、バーキンが勝利を収めることだろう。

一方で、マックのコスパの良さも捨てがたい。特に「チーズバーガー」はコスパ最強バーガーとして知られ、ほぼ同じ内容でボリュームだけが違うダブルチーズバーガーと比較しても「特別安くなっている」ことが過去の取材で判明している。

だがしかし、マックでも群を抜いてコスパ最強の「チーズバーガー」と『超ワンパウンドビーフチーズバーガー』を比較するのはフェアとは言えない。類似商品を探したところ、発見したのが期間限定商品の「はみトリチ(540円)」だ。

・期間限定「はみトリチ」

ダブチ史上最大ボリュームの「はみトリチ」は、いわゆる「トリプルチーズバーガー」に相当する。価格的には3つ購入しても1620円だから、1600円の『超ワンパウンドビーフチーズバーガー』と同等と言っていいだろう。

果たして最終的に満足度が高いのは『超ワンパウンドビーフチーズバーガー』なのか? それとも「はみトリチ3個」なのか? それぞれ商品を購入し、重量やカロリーを比較してみることにした

・比較開始

で、まずは重さだが、超ワンパウンドビーフチーズバーガーは1つで548グラムという超ヘビー級バーガー。1ポンドがおよそ450グラムなので、商品名の “超ワンパウンド” に偽りはない。

一方のはみトリチは1つ264グラムなので、3個だと792グラム。3個なら軽々と1kg越えを果たすかと思いきや、意外とそうでもなかった。548グラムと792グラムなら、ギリ同じリングで戦えるのではないだろうか?

お次にカロリーは、超ワンパウンドビーフチーズバーガーがさすがの「1496kcal」を記録する一方で、はみトリチ × 3は「2235kcal」を叩き出した。個数的には3倍でもカロリーは1.5倍しか違わないことを考えると、逆に超ワンパウンドのヤバさが際立ってくる。

・食べてみる

で、肝心のお味であるが、超ワンパウンドビーフチーズバーガー……すげえなコレ。どこを食べても肉・肉・肉のラッシュで、口の中は常に肉がほとんど。直火焼きで香ばしいバーキンのパティは、やはりウマいと再確認した。

また、今回の目玉の1つ「チーズ」は当然としてたっぷりと投入された「チーズソース」も激ウマ! チーズソースは濃厚……いや、ド濃厚な液体チーズで、肉の壁にチーズの雨が土砂降り状態と言っていいだろう。真面目な話、チーズで肉が滑るレベルであった。

一方のマックのチーズバーガーは……いつものチーズバーガー or ダブルチーズバーガーの延長線上にある安定の味わい。超ワンパウンドと比べると、むしろ “素朴さ” さえ感じる。……が、その素朴さがとても好印象だった。これもこれで悪くない。

当初は「肉」で勝負が決まるかと思っていたが、個人的に「チーズまみれ派」は超ワンパウンドビーフチーズバーガー、総重量派は はみトリチが向いていると感じた。どちらにも言えるのは、食べ切った後「しばらくバーガーいらね」となるほどバーガー欲が満たされるということだ。

なお、バーガーキングの『超ワンパウンドビーフチーズバーガー』は14時以降の販売で2021年12月2日までの期間限定となっているので注意するように! ハンバーガー大好き!! 肉も大好きッ!! ……というあなたはどちらを選ぶだろうか?

参考リンク:バーガーキング公式サイトマクドナルド公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.