2021年10月27日から、マックに新作バーガーが一気に4種類も登場した。朝マック専用「ダブチソーセージマフィン」に、夜マック専用の「ごはん辛ダブチ」。そして「濃厚白ダブチ」と「はみトリチ」だ。

どれもキムタクのCMでお馴染みな、ダブチ種の系譜と見て良いだろう。「ごはん辛ダブチ」はごはんバーガーでもあるが、名前にダブチと入っているし。そして、共通する要素を持つ新作が複数出ると、どうしてもやりたくなることがある。そう、食べ比べだ。

・濃厚白ダブチ

ちなみに朝マック専用の「ダブチソーセージマフィン」については、朝マックの時間にマックを利用できなかったのでスルーした。ということで、今回は「ごはん辛ダブチ」、「濃厚白ダブチ」、そして「はみトリチ」の食べ比べとなるわけだが、ここで早くも1番美味く感じたバーガーを発表してしまおう。


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> 濃厚白ダブチ <
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単品のお値段は、税込み390円。完成度の高さがこれだけ違う気がした。構成はシンプルだ。いつものパティが2枚。白いチーズはホワイトチェダーとのこと。


そしてモントレージャックチーズソースが塗られている。他に目立つ具材はピクルス程度。だが、このピクルスとモントレージャックチーズソースの相性が非常にテクニカル。そしてホワイトチェダーとソース両方から感じられる濃厚なクリーミーさと風味の良さがとても美味い!

これはダブチシリーズで最も万人に好まれる気がする。もちろん、キムタクがレギュラー化を直訴したという「辛ダブチ」もトップクラスに美味いと思うが、辛いのが苦手な人もいるだろう。辛いのもイケる人は「辛ダブチ」。辛いのがNGな人には「濃厚白ダブチ」を推したい。


・はみトリチ

ボリュームが欲しい人には「はみトリチ」だ。お値段は単品で税込み540円


しかし食べた感想としては、よくあるパティ3枚なバーガーという感じ。


もちろん美味いのだが、サプライズ感的なものや、真新しさのようなものは特に無い気がする。いやぶっちゃけ、こういうのバーガーキングとかロッテリアとかでもあるじゃないですか。


・ごはんバーガーから感じる迷い

そして最後は「ごはん辛ダブチ」だ。単品でお値段は税込み440円


真っ赤なスパイシーチーズやハラペーニョを、「ごはんバンズ」で挟み込んだ一品。


パッケージに「辛味が苦手な方はご注意ください。」と書かれている通り、割とガチに辛い。カットされたハラペーニョを噛むと、さらに辛さが爆発する。

辛さゆえに人を選ぶだろうが、それなりに美味いと思う。しかし……正直に言って、米のバンズの微妙にモチっとした弾力と、食材として脂やソースなどを吸いにくいという特徴は、チーズやオイリーなソースとの相性がベストだとは思えない。不味くはないが、微妙な感じ。

この中身をそのまま、米ではなくパンのバンズで挟んだ方が美味いと思う。それはつまり、通常の「辛ダブチ」だ。試しにそちらも一緒に食べてみたが、やはりチーズやマスタードのネトっとした感じを、パンの乾いた感じが程よく吸収してくれて美味い。さすがはキムタク一押しの品だ


実は筆者はかつて『なぜ「チキンタツタ めんたいチーズ」はあるのに「ごはんチキンタツタ めんたいチーズ」は無いのか』という、アホな疑問を抱き、DIYしたことがある。

結果は、非常に微妙な感じとなってしまった。その最大の理由が、「ソースのオイリー感と酸味がご飯とイマイチ合わない」というもの。そして、ご飯バーガーにするなら、あまり油分や粘度の高くないものの方が良さそうという学びを得た。

「ごはん辛ダブチ」は、その記事で筆者が微妙な結果に至った時と同じ轍を踏んでいる感がある。しかも、ハイクオリティな仕上がりの「辛ダブチ」を先に出していながら……なぜだマック

ぶっちゃけ毎年の「お月見バーガー」や、最近レギュラー化した「サムライマック」などの圧倒的な完成度の高さに、ごはんバーガーは未だ至れていない感。米を使ったバーガーの扱いに迷いを感じるのは筆者だけだろうか。

とはいえ、まだマックは米系バーガーに手を出してから日が浅い。天下のマックのことだ。きっとそのうち、めちゃくちゃハイクオリティなごはんバーガーを出してくるだろう。

色々と書いてきたが、とりあえず今回間違いないのは「濃厚白ダブチ」が激ウマだということ。そして、キムタク一押しな「辛ダブチ」の完成度も非常に高いということだ。新作ダブチシリーズでどれを食べようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくれ!

参考リンク:マクドナルド
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.