コロナ禍を経て、それ以前よりも日常への定着度が増した感のあるフードデリバリー。筆者も最近では、ちょっとめんどくさくて家から出たくない時などに活用させてもらっている。
お店側も日々テイクアウト商品のクオリティを上げてきている感があり、消費する側としては嬉しい限り。そんななか、デニーズからちょっと気になるテイクアウト専用商品が登場した。パフェだ。
・3品
取り扱いが始まったのは2021年11月9日から。一部の店舗限定だ。対象店舗は記事の最後にまとめておくので、そちらを参照していただきたい。パフェは3種で、デニーズのデリバリーは出前館、UberEats、menuのうち、店舗に対応したサービスで行う仕組み。
今回は出前館を利用して届いたのがこちら。2時間以内に食べる必要があるとのこと。
中にはこんな感じで……
容器もしっかりパフェっぽい!
・おいもの和パルフェ
それぞれ実際に食べてレビューしていこう。まずは季節のデザート「おいもの和パルフェ(税込み550円)」から。
プレスリリースによると、「紅天使」の焼きいもや焼きいもペーストを使用しているという。実際に食べてみると、上の方は甘いクリームが入っており……
その下からはイモ風味のゼリーっぽいものが。イモ味のゼリーは初めて食べた気がする。弾力が強めで、ツルツルして美味い。
その下からは白玉ぜんざい的な感じで、白玉と小豆がこんにちは。
おっ? これがリリースに書かれていた「焼きいも」か。焼き芋ペーストはともかく、焼き芋がそのまま入っているというのはどういうことかと思ったが、マジでそのままブチ込まれているとは大胆。皮付きで芋フレーバーが濃厚だ。
上から下までサツマイモフレーバーを様々な形態で味わわせてくれる、なかなかに手の込んだ仕様だ。このクオリティのパフェを家に届けてもらえるというのは中々無いと思う。サツマイモ好きは待ったなしだろう。
・チョコレートプリンパルフェ
続いては「チョコレートプリンパルフェ(税込み480円)」。
ぶっちゃけると、今回紹介する3種の中で、最もオーソドックスなのはこいつだったと思う。表面はビターで、下にはチョコ味のクリーム。
外見的に、しばらくクリームの層が続くのかと思いきや、かなり浅いところにクリームにまみれた柔らかいチョコ味のプリンが隠れていた。
その下には球状のサクサクした、チョコ味のパフ的なものが入っている。クリームとプリンが続くと甘くなりすぎ、食感的にもマンネリ化しそうだったが、このパフのおかげで上手くそのあたりを回避している。
そこを過ぎるとバナナのスライスが入っていて、チョコバナナ的な感じになる。あとは底まで例のサクサクした丸いヤツが続き、最下層は普通のクリームという感じ。
他の2品に比べると飛び道具的なものはないが、よく考えられて作られていることが食べていて伝わる、良いチョコ系のパフェだったと思う。チョコ派は是非。
・抹茶白玉パルフェ
最後は「抹茶白玉パルフェ~京都府産宇治抹茶使用(税込み480円)」だ。個人的には、これが一番好きだった。
表面は緑でのっぺりした感じだが
この部分の抹茶味が、思っていたよりもかなり濃くて良い。
クリームまみれでわかりづらいが、白玉が登場。ぜんざい的な感じの小豆と、食感を補佐するグラノーラ的なよくわからないサクサクしたものも。色の薄い緑の部分は、甘めな抹茶クリーム。そして奥からは……
なんか出てきた……!
なんだこれは。唐突にデカいドゥルッとした半透明なカタマリが登場。普通に驚かされたが、食べてみると葛饅頭だった。中には抹茶餡が入っている。
上に乗せるならともかく、これを丸ごとパフェの中に沈めるとは、なかなか面白いことをする。こういう仕様は感動があって良いと思う。この下は表面を覆っていた濃い抹茶クリームが底まで続く。
美味さのクオリティは他2種と比べて特に高いというわけではない(全て同じくらい美味い)が、埋め込まれた葛饅頭によるサプライズ感はポイントが高いと思う。一番甘いのもこれだったと思うので、出来れば熱いお茶などと一緒に食べたい。
ということで、デニーズが始めたパフェのデリバリー専用新商品。ファミレスでパフェは定番商品だが、デリバリーまで対応しているところはほとんどない(2021年11月現在)。
そんな中で、デニーズがいきなりしっかりとしたクオリティのものを出してきたのは強いと思う。惜しむらくは対応している店舗が少ないという点か。近所に販売している店舗がある方は、是非試してみて欲しい。満足度は高いぞ!
・販売店舗
東京都:千石店、成城店、北千住駅前店、町屋駅前店、大森中店、墨田堤通り店、ひばりが丘店、新宿御苑店
埼玉県:朝霞駅前店
神奈川県:大船店
長野県:上田店
大阪府:吹田寿町店