2021年6月、関東の『ローソンストア100』で販売開始した「ウインナー弁当」(税別200円)が話題となった。あまりにもウインナーすぎるビジュアルだから、注目されたのも無理はない。

この商品は意外にも好評で、10月19日から期間限定で関東の『ローソン』でも販売開始となった。購入してみるとひそかにバージョンアップしてるじゃないか! 進化に気づく人はいるのか!?

・進化版ウインナー弁当

この商品は6月に関東で販売開始して以降、8月に全国のローソンストア100に販売を拡大。そして10月から関東のローソンでも販売が始まっている。「快進撃」と表現してもいい販路の拡大ではないだろうか。


さて、ローソンストア100とローソンの商品の画像を並べてみた。これを見てどこが進化したか、わかるだろうか?


見た瞬間に違いがわかったら、あなたは間違いなく「ウインナー弁当ファン」だ。私(佐藤)が認定しよう。

ひそかに進化したのは……


フタだ! 改めて上の画像をご覧頂きたい。ローソンストア100の方は容器に直にラップしてあったのに対して、ローソンの方はフタがついているのだ!!

それなのにお値段据え置き! すごいぞローソン!! ウインナー弁当に本気出してきやがった!


・絶妙なケチャップの量

まあ進化したのはフタだけで、中身はどちらも同じだ……。とはいえ、ウインナーの迫力は凄まじい。フタを開けると5本のウインナーが飛び出して来そうだ。 “生きのいい” ウインナーを厳選したに違いない


このウインナーを見て頂きたい、艶やかなウインナーを。身がしまってプリップリである。とくに特筆すべきはケチャップのかかり具合だ。

ケチャップが多すぎず少なすぎない。ウインナーの持ち味を損なうことなく、美味しさをサポートするちょうど良い量だ。緻密に計算したに違いない。


・スパゲティなくして……

そして、この弁当の裏ボスとも言えるのがスパゲティだ。スパゲティなくしてウインナー弁当を語るなかれ

スパゲティがあるからこそのウインナーなのだ。あえてサッカーに例えるなら、ウインナーはフォワード。スパゲティはゴールキーパーだ。仮に攻撃的なチームだったとしても、守り切れなければ試合に勝てない。ましてゴールキーパー不在のチームなど戦わずして負けることがわかっているはずだ。

スパゲティはウインナーの下敷きになりながらも、味のバランスを保っているのである。そういう意味でスパゲティはなくてはならないのだ。一部の熱烈なウインナー弁当ファンの間では、「本当はスパゲティ弁当だ」とささやかれていてもおかしくないと私は睨んでいる。


・食べ方の作法

食べる際の作法についても少し触れておこう。洗練されたウインナー弁当ファンは、ご飯の上にウインナーを置く。そしてそれをそのまま口に運ぶわけだ。ウインナーが転がる危険をはらみながらも、バランスを保って口に入れるのが通(つう)の食い方であると、私は提案したい。


いずれにしても、ウインナー弁当のフタは進化を遂げた。あえて中身を進化させないところに、ローソンのこだわりを感じてしまうのは私だけだろうか?

なお、販売期間は11月29日までの予定。もしかしたら、ファンの熱意で販売期間が延長される可能性もゼロではない。皆さんのがんばりに期待したい

参考リンク:ローソン
執筆:ウインナー弁当評論家 佐藤英典
Photo:Rocketnews24