ついに来てしまった。何のことかというと、ドラクエウォークで新しく実装された結婚システムのことだ。Vイベントが開催中で予告もされていただけに来ると分かっちゃいたが、聞くまでもない選択をするのかと思う自分がいる。

というのも、結婚相手はビアンカ一択。スーファミ版のドラクエVが発売されたのは1992年9月27日と今から29年も前のことだが、どれだけ時間が過ぎようとも私の気持ちは1ミリも揺らいでいない。

・3人から1人を選ぶ結婚

ドラクエウォークの結婚システムはスーファミ版と異なり、花嫁候補が1人増えて3人いる。おなじみのビアンカとフローラ、そしてDS版から追加されたデボラというギャル娘から運命の1人を選ぶことになる。

好みは人それぞれ。それだけにフローラはイオナズンが使える上に逆玉、ギャルのデボラがタイプといったようにビアンカ以外を選ぶ人はいるだろうが、ビアンカ一択の身からするとこう言わざるえない。お前らの血は何色だと。


・ビアンカしか選べないワケ

なぜ私がこうもビアンカ推しなのか。もっとも重要視しているのは幼なじみという点だ。幼少期のハイライトとも言える「レヌール城の探検」に始まり、紆余曲折あってから大人になって奇跡の再会……ポッと出の娘たちとは積み重ねた時間が違う。しかもしかも……!

ビアンカが親思いである上、病弱のビアンカ父(ダンカン)から「ビアンカと暮らしてくれたら安心」とまで言われて裏切ることができようか。実の子どもではないビアンカを大切に思う親の気持ちを無下にすることができようか。

そしてもし選ばなかったら、山奥の村にビアンカがずっと1人でいることになる辛い未来も無視できない。世の中きれいごとだけじゃないことは分かっているが、私はすべてをひっくるめてビアンカに幸せになってほしい。ビアンカ以外の選択肢がない根っこにあるのは「気持ち」だ。


・待っている未来の違い

また、ストーリーを進めていけば分かることだが、ビアンカとの結婚を選んだとしてもフローラにはアンディという男がいるのも大きい。

吹けば飛ぶくらい弱いにもかかわらずフローラのために「死の火山」へ行く勇気と愛情……アンディは結果としてフローラを幸せにする未来がある。そう、フローラは主人公と結婚せずともビアンカのように辛い人生にならないのだ。

デボラに関してはイマイチ知らない(スーファミ版プレイヤーのため)から何とも言えないものの、ドラクエウォークのストーリーで見た限り性格が鬼キツいようだから自分が苦労しそう。いわゆるツンデレキャラと思われるが、個人的にはビアンカとの絆を含めてデボラを選ぶ選択肢はない。


・マジでやり直しできない

花嫁に誰を選ぶのが正義、いわゆる「ビアンカフローラ論争」は今も昔もこれからも解決することはないし、誰を選ぶのも個人の自由だ。ただ……!

ドラクエウォークのコラボイベントでの結婚はマジのマジで一度きりでやり直しがきかない。今回ばかりはリセットやセーブデータ(ぼうけんのしょ)のコピーもないから、原作同様に一晩考えてから嫁を選んでもいいかもしれない。

執筆:原田たかし
ScreenShot:ドラクエウォーク(iOS)