「キモすぎる」「子供が泣いた」……おもちゃに対してとは思えない感想と共にTwitterで話題になったグッズがある。水に入れると膨らむおもちゃ「びっくりメガたまごペンギン」だ。

ペンギンの子供というと、パッケージにもあるように白黒の頭にふわふわな身体という可愛らしい印象。だが、このタマゴからは可愛さの欠けらも無いとんでもないペンギンが産まれてくるという。

キモイキモイと言われれば逆に見てみたくなるのが人間の性(さが)。一週間かけて丹精込めた育て上げた結果、想定の斜め上をゆくペンギンが爆誕したのでみなさまにご報告したい。


・「びっくりメガたまごペンギン」

かなりマイナーなおもちゃなのだろう。ネットで購入できるところが少なく困っていたが、うんち焼きを世に広めた「堀商店」さんが、バズッた直後に販売を開始していたため500円で購入。めちゃくちゃ仕事が速いな、さすがです。

おもちゃのモデルはおそらく「コウテイペンギン」。南極大陸に生息する世界最大のペンギンだ。メガたまごのサイズは縦11センチほどだが、リアルのコウテイペンギンのたまごも同じくらいの大きさみたい。ほぼ実寸大ということね。

コウテイペンギンはマイナス60度という厳しい環境でたまごを生むのだそう。メスはその後海へ餌を探しに行き、残されたオスは飲まず食わずの状態で2か月間たまごを温め続けるらしい。そんな過酷なお世話は私には無理なので、今回は説明書通り水道水にたまごを沈めて孵化を見守ることとしよう。


・48時間後

仕事から戻ると、たまごの上部に亀裂が入り頭らしきものが見えてきた。デジタマモンみたいだな。

数時間後再度見てみると、かわいらしい頭部が顔を出していた。今のところ全然キモさは感じられない。きっとSNSはちょっと誇張されていたんだろうな。

吸水されて減ってしまった水を継ぎ足しそのまま就寝。なんだか水がヌルヌルしている気がしたが気のせいだろうか……。


・翌日(孵化作業開始から72時間後)


この1日の間に一体何があったのだろうか。仕事から帰ってきてふとたまごを見てみると、あられも無い姿のペンギンがそこにあった────。



いや、おまえどうした!?!?!?


気づいたらボディビルダー顔負けの体つきをしたペンギンが爆誕していた。特に後ろ姿がやばい。背筋にぬるぬるの水が絡んでテカテカと光輝いている。たまごの中で筋トレでもしてたんか?

まさかここまでムキムキに成長するとは。親の庇護が無くても一人で生きていけそうだし、シロクマをも余裕で仕留めそうな風貌だ。

おもしろグッズとしてはめちゃくちゃおもしろいんだけど、72時間楽しみに見守ってきて最終的にコレが生まれたら、そりゃ子供たち泣くわな。

全身を見たいと思いたまごからひっぱりだしたところ、やっぱり下半身もムキムキ。水をたっぷり吸っているためどっしりと重たい。よくこれだけ大きくなるものがたまごの中に納まっていたなぁとむしろ感心してしまった。


どんなペンギンが出てくるか最初からある程度わかっていたとはいえ、実際コイツが生まれた時はあまりのキモさに笑ってしまった。インテリアとしてはもちろん、小さい子供のおもちゃとしても残念すぎる商品ではあるが、オチが分かっているのに楽しめるという点ではなかなかポテンシャルが高いのではないだろうか。

今後の使い道についてはさっぱりだが、しばらくの間はリビングにムキムキのペンギンがいる生活を楽しみたいと思う。

参考リンク:堀商店「びっくりメガたまごペンギン
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.
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▼3倍の大きさまで膨らむため、たまごよりある程度大きな容器を用意しよう。

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