農産物と言えば北海道。富良野の近辺を車で走っていて感動したことがある。遮蔽物のない広大な大地に、果てまで畑が広がっているのだ。スケール感が違いすぎる。

そんな富良野はポテト菓子もまた格が違った。南富良野産の『バタじゃが』が最強すぎたのである。じゃがりこ食ってる場合じゃねー!

・ひっそりと販売

『バタじゃが』に出会ったのは、御徒町にある昔ながらの百貨店「多慶屋」だ。食品はもちろん、アクセサリー、家電、衣料なども取り扱われている多慶屋。百貨店と言ったが、雰囲気は三越や伊勢丹よりドン・キホーテとかヤマダ電機に近い。庶民的なのである。

そんな多慶屋にフラッと寄ったところ、本館A館8階の催事場で北海道フェアが開催されていた。どうやら、2021年9月1日から20日までのようである。

北海道フェアと言っても、催事場の約半分にお菓子やインスタントラーメンのような保存食が集められている程度。その端に置かれていたのがこの『バタじゃが』だった。

・そのまま

間違っても派手に広告が打たれる類の商品ではない。その地味さにチーズおかきのような安定感を感じた私は、ポテト系のお菓子が好きなこともありなんとなく購入してしまった。税込み710円と意外と高い。パッケージは地味なのに。

まあ、バターとじゃがいもの味なら間違いはあるまい。しかし、えらく袋が重いしパンパンだ。さらには、ポテト系のお菓子と思えないほど持った感触がしっかりしている。これは一体? そこで袋の中に入っている小袋を1つ出してみたところ……

男爵いも1個がそのままパッケージされている……!


これはお菓子なのだろうか? 外袋がお菓子っぽいので、お菓子だと思いこんでいたが、普通にじゃがいもではないか

しかしながら、開けてみたところ、ふわっと広がるバターの香り。食べてみると、ナチュラルなじゃがバターの味がする。そりゃそうだ。じゃがいもとバターそのままなんだから。


と、軽くつまむこともできるが、レンチンや湯煎で温めてもウマイようだ。当たり前である。じゃがいもとバターそのままなんだから。


利用例には次の方法が書かれていた。「くしざし」「ステーキ添えもの」「オードブル」「フライあげ」……そりゃ、じゃがいもとバターそのままだからねえッ

・シンプルイズベスト

ちなみに、賞味期限は3カ月くらいあった。じゃがいもとバターそのままなのに超長い


つまみにも良いけど、料理のプラスαにも使える『バタじゃが』。シンプル・イズ・ベストとはこのことか。ポテト菓子の最終形態と言えるかもしれない。

参考リンク:Amazon
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.