「柿の種」「ばかうけ」「キャラメルコーン」など、メーカー問わずいろいろなものに化けるモスだが、今度はポテトになった。は?

「ミスドがドーナツの取り扱いを開始!」というくらい意味がわからないと思うが、つまりポテトスナックが誕生したのだ。「サバチ」や「ツナチ」でおなじみ有限会社 味源とのコラボ。

『モスバーガーポテト テリヤキバーガー風味』という商品名も、「結局なにバーガーだよ」と少々混乱するトリッキーな謎ネーミング。テリヤキバーガーでありポテトでありスナックでもある欲張りすぎなこの新商品、一から十まで気になり過ぎるので、ぜひレポートしたい。


・「モスバーガーポテト(テリヤキバーガー風味)」税込220円

「モスバーガーポテトください」といったら、十中八九「モスバーガーとポテトですね」と返されそうな気がするが 、ただいま一部のモスバーガー店舗で先行販売中。

商品名は「モスバーガーとコラボしたポテト菓子で、味はテリヤキバーガーだよ」という意味らしい。大きなテリヤキの写真がついている。税込220円で50g入り。

ところで、モスのポテトといえば中太のストレートで、ホクホクと大変に美味しい。今回の商品、仮にもポテトを名乗るくらいなので、本家と比較してみたいと思う。

開封するとフワッと調味料の香りが広がる。使われているのは、なんと「粉末赤みそ」と「粉末白みそ」。

なにを隠そうテリヤキバーガーの発祥はモス。日本人の味覚に合うように、隠し味に味噌を使ったのだという。しかしそのネーミングから魚料理の「照り焼き」がイメージされ、初動は不調。先入観にとらわれない女子高生の口コミで人気商品になったのだとか。

見た目は完全にフレンチフライポテト! 実際のポテトよりも短く細切れになっているが、太さや色合いはほぼ同じである。シーズニングがたっぷりかかっているので、それで見分けがつく。

食べてみる。見た目はフライドポテトなのに、口に入れるとカリカリのザクザクで脳がバグる!

スナック菓子がどうしても本物のポテトに勝てないのは、じゃがいものホクホク感だろう。北海道土産「じゃがポックル」が大ヒットしたのは、従来のポテトスナックに比べて軟らかく、「本物のじゃがいもを食べている感じ」が出せたからだと思う。

「モスバーガーポテト」は、本物に比べたらもちろんザクザクしているものの、硬過ぎず、じゃがいも本来の質感をかなりキープしている。


そして味は、意外なほどにマヨネーズが強い。


なるほど、たしかに。実際のテリヤキバーガーも、テリヤキソースだけでは不完全。たっぷり過ぎるくらいのマヨネーズが加わって初めてあの味が完成する。よくわかってらっしゃる!

ばっちり「食事」感がある濃い味。酒のつまみにもよさそう。舌の上でジワッと染み出るシーズニングを長々と味わってしまう。単なる「企画もの」でなく、スナック菓子としてかなり美味しい!


・4月9日~全国展開

現在はモスバーガー店舗で販売中だが、全店ではないので公式サイトで店舗詳細を確認して欲しい。4月9日からは全国のスーパー、小売店、ドラッグストア等で販売開始。

しっかりした味つけで、空腹時に食べたら、たぶん泣くほど美味しいから、見かけたらぜひ手に取ってみて欲しい。モスファンじゃなくても気に入るのではないかと思う。


参考リンク:モスバーガー
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
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