今日も推しが輝いている。

オタク界隈では、よくこのような言葉が飛び交っている。輝いて見えるほどに推しのことが好きだ、という形容詞のようなものなのだが……。今回、筆者は推しを物理的に輝かせることに成功した。以下はそこに至るまでのプロセスである。


・光る絵の具を使えばいいじゃない

今回このような事態に至ったきっかけは、太陽や電気など光に当てておくと暗いところで光る「蓄光パウダー」なるものがあるのを知ったことだった。

レジン作品などに使うことが多いそうだが、これをラッカーというニスのようなものに混ぜると絵の具のように使うことができるらしい。

へえ、光る絵の具が作れるのか~。……ん、まてよ?


これを使ったら物理的に輝く推しができるんじゃないか?


そう考えた筆者は、さっそくこのアイデアを実行してみることにした。推しが絡んだオタクの行動は早い。使用したのはこちらの「ラッカーECO」(税込549円)と……


「株式会社ブリッジウェル」から発売されている蓄光パウダー(50g入り、税込1980円)。


開封済みなのは、筆者が使用前に写真を撮り忘れたためである。申し訳ない……。


それではさっそく絵の具を作っていこう! 筆者はラッカーを扱うのは初めて。一体どんな素材なんだろう……いざ、ファーストコンタクト! パカッ……


ぐおおおおおお!?!?!?!?


一瞬でマニキュアのリムーバーを超強力にしたような臭いが広がった。ニスと似てるものらしいし結構臭うんだろうな~、とは思っていたものの、想定以上にキツい……!! 

部屋中の窓を開けて扇風機(風量:強)で換気しまくっていたというのに、ガッツリ臭いが充満してしまっている。急いでマスクを装備し、極力息を止めつつ作業を進めることに。


見た感じ、ラッカーの粘度は非常に高そう。自前のパレットを使ったら洗っても取れないやつだ……と確信したため、急遽牛乳パックを半分に切り即席パレットを作成。中にラッカーと蓄光パウダーを入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜまくる。


十分に混ざったところで、いよいよ推しを輝かせる時が来た! 今回輝かせるのは筆者の推し、『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場するキャラクター、「鶴丸国永」


ただでさえ太陽光の下にいたら反射で発光していそうな見た目だが、彼をさらに輝かせていこう!


まずは自作のイラストを用意した。この線画の上に……


光る絵の具を容赦なく塗っていく!


顔面周辺など内側の部分を塗っている時はよかったのだが、髪の毛の先など細かい部分を塗るのには大変苦戦した。鶴丸国永の髪は原作イラストでも細めに描かれているとはいえ、塗りの工程のことを一切考えずに線画を描いた自分を大変恨んだ。


苦戦している間中吸い込みまくってしまったラッカーの臭いに悶絶しながら格闘すること約30分。何とか全面に絵の具を塗り終えたぞ!


・輝け!鶴丸国永!!

─そして、すっかり日が沈んだ19時30分。


絵の具は十分に乾いたようだ。未乾燥の時よりかなり不透明になり、線画がけっこう埋もれてしまった……が、絵の具がたくさん乗っている分強く輝いてくれると信じたい。しっかり光ってくれるように、乾燥中は窓際に置いて十分に光を吸収させた。


準備は整った。輝け、鶴丸国永───!!



明るっ!!!!!


決してぼんやりとした光ではなく、はっきりと発光する推し!!


どのくらいの明るさかというと、近くにあるものであればうっすらとではあるが照らすことができるレベルである。試しに、こちらの鶴丸国永がデフォルメされたフィギュアを照らしてみた。


推しの輝きで推しが照らされてる。


しかし、何というか……


ちょっとホラー感が拭えない気もする……。


・防災にも役立ちそう

とはいえ今回作った光る絵の具の明るさは、今までに見かけたこの手の光るアイテムの中でも段違いだったように思う。現に、パレット代わりに使った牛乳パックはちょっとした照明と言っても過言ではないほどに光っていた。


推しを輝かせるだけでなく、真っ暗な中にある物を見つけるのにも使えそう! まだパウダーは余っているので、今度防災用の懐中電灯にも塗ってみようかな。

幅広く使えそうなこちらの蓄光パウダー、おススメです! 皆さんにも是非、この輝きを目の当たりにしてみてほしい!


参考リンク:Amazonモノタロウ
執筆・イラスト:うどん粉
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:刀剣乱舞-ONLINE- pocket(iOS)

▼絵の具が余ったのでティッシュボックスも輝かせてみた


▼使ったものを床に並べてみた。眩しい!