なぜか近所のスーパーでやたらと大量に売られていて、思わず買ってしまった「うなぎコーラ」。お値段は税込み198円だった。これまでもヤバそうなコーラは色々と飲んできたが、そうして得てきた知見の中で、常に正しかったものが1つある。


魚介類系の起用はマジでヤバい


・うなぎエキス入り

では今回はどうだろう? ラベルに印刷されている「うなぎエキス入り」というアピールに高まる緊張。そもそも、なぜウナギとコーラをかけ合わせようと思ったのか、全く理解できない。思考回路があまりに混迷を極めている。


成分を見ると、そこにもしっかりと「ウナギエキス」の表示が。作っているのは木村飲料という会社だそうだ。成分からジャッジするに、コーラというよりは色付き炭酸ウナギエキスといった感じか。これはかつて飲んだレジェンド「カニコーラ」に匹敵するシロモノかもしれない。


・ウナギ

実のところ、ウナギエキスがどんな風味のものなのかはよくわからない。だが、もしあのウナギ特有のフレーバーを有するのだとしたら、飲んで得られるのは間違いなくヘヴィでエキセントリックな体験だろう。

一気に飲むのはあまりにチャレンジャー精神がすぎるというもの。一旦グラスに注いでにおいを嗅いでみよう。


よくわからない……


匂い自体がかなり希薄で、ほのかにコーラっぽい匂いがしなくもないという感じ。この時点でいきなり鼻から脳に強烈なウナギが突き抜けていく……的な体験にならなかったことは喜ぶべきかもしれない。しかし、においをチェックしても相手の出方が見えないというのは、逆に不気味でもある。


・香り立つ

ではいよいよ飲んでみよう。意を決して一口。おや、よくわからない。ちゃんとしたコーラと比べると若干味が薄いというか、水っぽいコーラといった具合だが、ウナギ感が出てこない。

経験上、この手のケースでは室温程度までぬるくなるのを待ってから飲んだ方が、味の特徴を掴みやすかったりする。ということで瓶を放置して待つこと5分ほど。気温の高さもあってすっかりぬるくなったところで飲んでみると


あっ


喉の奥からウナギが香り立ってくる


ヌルくしても口に含んだ時点ではぶっちゃけよくわからなかった。少し違和感のあるコーラという感じ。真の体験は飲み込んだ後にやってくるのだ。こう、喉の奥、食道方面からフワッとウナギが立ち上ってくる

そしてそれは少しの間、そこにステイする。ウナギのかば焼き味とかそういう香ばしいタイプのものではない。もっとRaw寄りなウナギだ。なるほど、これがウナギエキスの効果か……。

ということで感想をまとめよう。冷やした状態で飲むと、微妙にパンチ力が弱いコーラだった。しかし室温程度までぬるくして飲むと、飲んだ後にヌルっと食道方面から口内にウナギが香り立つ。

この時のフレーバーは、生きているウナギのにおいが結構好きとか、そういうタイプの人にはおススメできるかもしれない。Amazonなどでも買えるので、興味がある方は試してみてはいかがだろう。

参考リンク:木村飲料株式会社
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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