都道府県別でスターバックスの店舗が最も少ないのは鳥取と島根。その数たったの各4店舗である。日本国内に1637店舗(2021年3月時点)ものスタバがあることを考えれば、この2県がいかにレアか分かるだろう。東京のスタバとはありがたみが全然違うのだ。
現在スタバでは地域限定の『47 JIMOTO フラペチーノ』を販売中(6月30日から8月3日までの期間限定)なのだが、つまり「鳥取と島根のご当地フラペが日本中で一番レア」ということになる。何を隠そう私は鳥取出身だ。これは2度とないチャンス。
ってことで地元・鳥取へ飛んできた!
・これが鳥取のスタバである
鳥取県内のスタバは県東部(鳥取市)に2店舗、西部(米子市)に2店舗。今回やってきたのは鳥取市にある「イオンのスタバ」だ。
ゆったりと広大な駐車場に車を停め、のんびりとイオン内へ……ジャン!
さぁ、これが鳥取のスタバである!!! ありがたく拝んでほしい!
都会の人にとってスタバは「いつも混んでいる」という印象が強いが、この日は連休中にもかかわらずガラガラに空いた店内。席同士の間隔も「これでもか」というほどタップリ空けられており、私がいつも利用している新宿三丁目店とは完全に別モノだ。
ただしレジの前には行列ができていることから、多くの客がテイクアウトを利用していると推測される。ほぼ全員が車で来店している地方ならではの光景なのだ。
・由来はまさかの
さて、鳥取限定の地元フラペは『鳥取 がいな キャラメル クリーミー フラペチーノ』(持ち帰り669円)。鳥取といえばスイカや梨が有名なはずだ。なぜ縁もゆかりもない「キャラメル」でいこうと思ったのだろう?
また「がいな」とは鳥取弁なのだが、若い世代で日常的に使う県民はほとんどいない。少し納得いかない気持ちで「鳥取がいなフラペチーノひとつ」と注文したワタシ。
すると……
スタバの人「こちら、鳥取砂丘をイメージしたドリンクになっております」
な、なんと……鳥取の地元フラペは「砂丘」(食べ物ではない)をコンセプトに作られたものだったらしい。確かに言われてみればそびえ立つクリームが砂丘っぽくもあり、混ざり合うキャラメルシロップとコーヒーが “地層” に見えなくもない。さらにさらに……
おそらく製作者は「キャラメル」を「キャメル(ラクダ)」とかけているのではないだろうか? 鳥取砂丘といえばラクダだ。つまり鳥取フラペは決して「無難にキャラメル」なのではなく、綿密に計算しつくされた珠玉の一品だった……。鳥取のスタバに座布団3枚。
・憧れのスタバライター
実は今回たまたま訪れたイオンモール鳥取北店は、県内にある4つのスタバの中で最も鳥取砂丘に近い店舗だ。神のお導き的なものを感じた私は、フラペを持ったまま走り出した。
車をカッ飛ばすこと約10分……
鳥取砂丘に到着!!!
……した頃にはクリームが溶け始めてる!!!!
なぜならこの日の気温は約36度。イオンで写真だけ撮っておいて本当に良かった。
当サイトでいつもスタバの記事を執筆しているのはK.Masami記者だが、実は私も「一度はスタバ記事を書いてみたい」とひそかに願っていたのだ。地元・鳥取で長年の夢が叶って本当に嬉しい。マサミ記者を憑依(ひょうい)させてパシャリ☆
そこから5分ほどでクリームの砂丘は完全に溶けてしまったが、これはこれでコーヒーとよく混ざってイイかもしれない。冷たくてホロ苦いフラペは濃厚すぎず、炎天下でもすんなり飲める。さすが砂丘をイメージしただけのことはあるな。
期間限定のご当地フラペを飲めるのはあと1週間。お近くの人はぜひイオン〜鳥取砂丘ルートを体験してみてほしい。ちなみにイオン鳥取北店のオススメカスタマイズは「ブロンドエスプレッソ追加(55円)+バレンシアシロップ変更(55円)」だぞ〜!
参考リンク:スターバックス『47 JIMOTO フラペチーノ』
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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▼砂丘に落書きは絶対ダメ