鳥取といえば、もちろん「砂丘」だ。日本を代表する美しい大砂丘は、海岸砂丘として国内で唯一天然記念物に指定されている。つい先日も「ポケモンGOイベント」が開催されて話題になったばかりだが、人が集まりすぎて砂丘が「渋谷スクランブル交差点」状態になったらしい。

それはさておき、きっと鳥取に訪れる多くの人が、意識せずとも頭の中に「砂丘」を求めているに違いない。かくいう筆者もつい先日、鳥取駅に行く機会があったのだが、気がついたら駅構内にある『砂丘そば』の暖簾(のれん)をくぐって「砂丘そば」を注文していたのだ。

・鳥取駅構内

大阪駅から特別急行列車「スーパーはくと」に乗って約2時間半、鳥取駅に到着である。どうやら改札は自動ではなく、駅員さんがボックスで待機している有人型のようだ。駅員さんに切符を渡して改札を出ると……ソッコーで「砂丘そば」を発見した。

おそらく鳥取駅で降りる観光客の大半は、北口の『すなば珈琲』もしくは南口の『スターバックス』に入るだろう。正直「砂丘そば」はノーマークだった。駅構内にまで、オンリーワンなオーラを漂わせるお店があるとは……恐ろしいほど気になるじゃないか

・砂丘そばを注文

というわけで「砂丘そば」へ。券売機で看板メニューの「砂丘そば ミニ玉子丼セット(600円)」を注文してみることにした。ちなみに「砂丘うどん」もあるらしい。店名だけではなく、メニュー名にも「砂丘」を入れてくるということは……そばを食べれば、鳥取砂丘へ行かなくても砂丘を感じることができるのかもしれない。

と、そんな感じで大いに期待していたが、ほぼ待つことなく運ばれてきたのは、パッと見「普通のかけそば」である……ってマジかよ! たしかに食券を渡した時に、店員さんから「そば1つね」とは言われたが、1分も待たずに普通のやつが来るとは思っていなかったぞ。

・砂丘のようにシンプル

食べてみた感想もズバリ、駅でよく食べられる美味しいそばだ。高知のけずり節と日高の昆布でとったという自家製の出汁に、地元名物の「あごちくわ」を乗せて鳥取感を強調。具材はシンプルだが味わい深いウマさである。もちろん玉子丼との相性もイイ。電車待ちの間にちょうどイイそばであった。

なお、店名については、鳥取砂丘にあやかって「砂丘そば」と名付けただけで、それ以上の深い意味は特にありませんとのこと。少し残念な気もするが、よくよく考えたらガチで砂丘を意識したそばが運ばれてきても困るだろう。名前だけでいいのかもしれない。

いずれにしても「砂丘そば」は、駅構内にあるので間違いなく便利だ。鳥取を訪れる機会があれば、鳥取砂丘とセットでぜひチェックしてくれよな! 

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 砂丘そば
住所 鳥取県鳥取市東品治町111-1 グリーンストリート
時間 6:30〜19:00
休日 無休

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼鳥取駅

▼「砂丘そば」は駅構内にあるぞ


▼シンプルなそばだった

▼玉子丼も美味しい

日本、〒680-0835 鳥取県鳥取市東品治町111−1