まったく便利な時代になったものだ。何か美味いものを食べたいと思った時に、グルメ投稿サイトを見れば、人が勧める逸品に出会うことができる。

ある日のこと、猛烈に美味いものを食いたい衝動に駆られて、日本最大級の実名型グルメ投稿サービス「Retty(レッティ)」を見ていたところ、デジタル改革担当・IT政策担当大臣、平井卓也氏の投稿を発見してしまった! 

大臣めっちゃ投稿していて、その数はグルメブロガーか!? ってくらい多い。その内容を参考にして、大臣がオススメするひつまぶしを食べてみたところ、最高にウマかった! さすがIT大臣、情報に精通していらっしゃるッ!!

・大臣が絶賛するうなぎ屋

これまでに大臣が投稿した数は564件にものぼる。何度も訪問し何度も紹介しているお店も少なくない。たとえば、当編集部の近くにある居酒屋「出世料理赤ちょうちん」には2017年から2019年までの間に12回も訪ねているのだ。そんなに新宿御苑に来ていたのなら、1回くらいすれ違っているかも?


それらの紹介店舗の中から、私(佐藤)はうなぎのお店を選んだ。季節的にそろそろ食べたい時期だものね! ということで、東京・赤坂の「ふきぬき本店」を訪ねることにした。大臣はこのお店について、こう紹介している。


「とても美味しいひつまぶし! テイクアウトもできます。」


非常に簡潔な文章だ。しかしそれ以上 語ることがないほど美味いのではないか? よし、テイクアウトでひつまぶしを持ち帰るとしよう!!


・老舗中の老舗

ということでやって来ました、赤坂ふきぬき。ちなみにふきぬきは「富貴貫」と書くそうだ。てっきり「ふきぬけ」だと思ってしまっていた自分が恥ずかしい……。

このお店は大正12年(1923年)創業、老舗中の老舗。大臣が紹介していなければ、きっと来る機会のなかったお店だ。ありがとう大臣!


注文するのはもちろんひつまぶし。税込4500円と税込2500円の2種類があるとのことなので、私は安い方をチョイスした。昼飯に4500円も出せない……。購入して土砂降りのなかを、ひつまぶしが濡れないように死守して無事に家へと帰り着いた。途中で滑って転ばなくて本当に良かったよ。


さてさて、さっそく開けてみると、紙容器の弁当と薬味にお新香、それからお出汁がついている。


お出汁はペットボトルのお茶みたいだな。間違えてそのまま飲まないようにしないと……。


弁当のフタを取ってみると、そこには100年の歴史を感じさせる素晴らしいうなぎが横たわっていた。なんとも美しい焼き色じゃないか。香りだけで白飯食えるよ、マジで。



このキレイな焼き目の色合いをなんと表現したら良いのだろうか? 「うなぎの蒲焼色」とでも言ったら良いかな。この色の絵具が欲しい。そしてデカいキャンバスにうなぎの絵を描きたい。


・食い切りたくないでござる!

食べ方は3通りある。まずはそのまま。次に薬味をのせて。最後にお出汁をかけて茶漬け風に食べるとのことだ。ではさっそくそのまま行こうか。



表面はパリっと、中はふっくらと焼きあがっていて、ひと口で悶絶する美味しさだ。私はひと口食べたところで箸を置いた。なぜなら、これ以上食べたらなくなってしまうからだ! 食い切りたくないでござる! 絶対に食い切りたくないでござる!!


しかしながら、このまま1日も2日も放置しておくわけにはいかないので食べよう。次は薬味を乗せて……。



薬味にはねぎと海苔、それからわさびがついている。適量をうなぎに散らして食べてみると、ねぎのシャキっとした食感がアクセントになって、うなぎの柔らかさが引き立っている。


そして最後に茶漬けだ。



誰がこんな食い方を思いついたのだろうか。だってそのままでも猛烈に美味いのに、あえて出汁をかけるとか、考えついたヤツはどうかしてるぜ! パリパリのうなぎをビチャビチャにしちゃうんだぜ?



そんなことを言いながらも食うと激ウマな訳だよ。美味いものをもっともっと美味しくしようと考えた、昔の人の罪深い料理だなと改めて思った。そんな訳で平井大臣には感謝したい。こんなに素晴らしい料理をレッティで6年前にオススメしていたとは。先見性があるとしか言いようがない。とにかくふきぬきのうなぎは美味いぞ~!


・今回訪問した店舗の情報

店名 赤坂ふきぬき本店
住所 東京都港区赤坂3-6-11 第百東京ビル
時間 11:00~20:00
定休日 年末年始

参照元:Retty 平井卓也
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24