西の551、東の崎陽軒。大阪出身の私(中澤)は、子供の頃から崎陽軒にそんなイメージを持っている。中華系テイクアウトの2大巨頭的な。しかしながら、横浜駅東口にある崎陽軒の本店には、中華だけではなく様々な崎陽軒がある。
地下1階にあるレストラン『亜利巴″巴″(アリババ)』もその1つ。天井が高く砂漠の国を思わせる内装は中近東のバザールをイメージしたものなのだとか。そんなアリババが寿司ランチを開始していた! 中近東ちゃうかったんかーーーーーーい!!
・崎陽軒の寿司ってどうなのか
基本的にはガッツリした肉料理とビールが特徴のアリババ。とは言え、崎陽軒だから、麻婆豆腐やシウマイがメニューに入っているのは頷ける。だがしかし、寿司とはこれいかに?
店員さんに聞いてみたところ、寿司ランチは2021年5月から開始されたもののようだ。メニューを見ると、海鮮丼からにぎり寿司まで結構本格的。
でも、寿司がウマそうな内装ではないんだけどなあ。雰囲気完全に砂漠だし。そこで確認のためにも、「海鮮丼ランチセット(税込み1650円)」を注文してみたところ……
ガチ感がスゲエッ!
バザールというより魚市場。アリババ感がなさすぎて、一瞬すしざんまいにワープしたかのような錯覚すら覚える。食べてみると、これがまたウマイではないか。
・神
マグロ、ハマチだけではなく、光物にイカやとびっこなど具は豊富。卵焼きがつけ添えられているのも嬉しい。さらに、そんな刺身には新鮮な旨みがあり、海苔と胡麻が振りかけられた酢飯の味とスッキリしたハーモニーを奏でている。
とは言え、「1650円という価格ならそれくらいはやるだろ」と思う人もいるかもしれない。確かに安くはない価格だ。しかし、セットであることを忘れてはいけない。実はこのランチセットには……
シウマイ食べ放題がついてくる。
それどころか、ドリンクバーも飲み放題だし、スープも飲み放題だし、おまけにアイスまで食べ放題。神かよ。
もうここまで来ると、中近東コンセプトなのに寿司とか全く気にならない。むしろ、「シウマイ→海鮮丼→シウマイ→海鮮丼」と肉と魚のパラダイスに一直線。こんなの永久に食べられてしまうではないか! 崎陽軒は横浜をデブで支配しようとしているのかもしれない。
なお、海鮮丼セットにはあら汁もついてくるのだが、これを締めに飲んだところ、かなり良い出汁が出ていた。締めまで完璧である。結果として1650円は安いような気分になった。
・シウマイ食べ放題だけつけることも可
ちなみに、海鮮丼は単品でも注文可能で、その場合税込み980円。シウマイ食べ放題だけつけることもでき、その場合「+500円」となる。さらに「+200円」でドリンクバーをつけることができたり、自分に合った注文ができるのも良いところだ。
横浜を代表するテイクアウト店である崎陽軒。その本店地下には食いしん坊の楽園があった。休みだったらビールも飲みたかったぜ。機会があったらぜひ立ち寄ってみてくれ。ただし、行き過ぎると崎陽軒の陰謀にハマッてしまうため気をつけろ!
・今回紹介した店舗の情報
店名 亜利巴″巴″(アリババ)
住所 横浜市西区高島2-13-12 崎陽軒本店B1階
営業時間 平日ランチ11:30~15:00(ラストオーダー14:00)、ディナー16:00~20:00(ラストオーダー19:00) / 土・日・祝ランチ11:30~15:30(ランチラストオーダー14:30)、ディナー15:00~20:00(ラストオーダー19:00)※営業時間は、状況により変更する場合がございます。
定休日 無休
参考リンク:崎陽軒
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.