人と協力することの楽しさはファミコンの2人同時プレイから教わった。同じ目標に向かいクリアした時の喜びは2倍。何度拳を突き上げたか分からない。そんな2人同時プレイを、私(中澤)が初めて知ったのが『スーパーチャイニーズ』だ。
しかしながら、今ここには、『スーパーチャイニーズ』をやりたい男が3人いる。私はもちろん、ロケットニュース24創始者のYoshio、編集長のGO羽鳥がまたもやファミコン部屋に集まってしまったのだ。マズイ! このままではケンカになるぞ!! そこで3人で同時プレイしてみることにした。
・3人プレイする方法
固定画面のアクションゲームである『スーパーチャイニーズ』。前述の通り、2人同時プレイが楽しいゲームだが、もちろん1プレイも可能である。賢明なる読者の皆様の中には気づいた方もいるかもしれないが、『スーパーチャイニーズ』を3人でプレイする方法はコレだ!
十字キーを私、中澤星児が担当し、
YoshioがBボタン、
GO羽鳥がAボタンを担当する。
つまりは1キャラを3人で操るわけだ。これぞ協力プレイ! チームワーク!!
・試される絆
プレイするのは子供の頃以来なので、やり方を全く覚えていないが、以前3人プレイした『スーパーマリオブラザーズ』や『魔界村』ほどスピード感のあるゲームではなかった記憶がある。
さらには、我々のチームワークも上がっているはずだ。今回は1人目のボスくらいならたどり着けるだろう。見せてやるぜ! 俺たちの絆を!!
普通に死んだ。
──え? 嘘やん。こんなに難しかったっけ……? パンチの射程距離が短すぎて敵になかなか届かない。そこで……
GO羽鳥「ジャンプで倒した方がいいんじゃない?」
Yoshio「OK! 俺の出番だな!! ひゃっはァァァアアア! かかってこいやーーーーー!!」
あっ──。
死んだァァァアアアッ!!
GO羽鳥「そう言えば俺、子供の頃も2面越せなかった気がする」
Yoshio「この槍のヤツ、ヤバイね」
──何度やっても2面を越せない我々。『スーパーチャイニーズ』の雑魚がこんなに強かったとは。特に、攻撃の射程距離が槍のオッサンと動きの速いフラワーみたいなヤツが厄介である。こいつらマジで怖い。
・ヤベェェェエエエ
と、何度目かのゲームオーバーの後、きゃんきゃん吠えていたところ画面が切り替わった。流れ出したのはデモプレイの模様だったのだが……おいおいおい!
こいつヤバすぎだろォォォオオオ!
『進撃の巨人』に出てくる獣の巨人みたいなのが画面を歩いているではないか。『スーパーチャイニーズ』みたいな初期のカセットでこんなの出てきて良いの!? なんか稲妻みたいなのまで画面を走ってるしここは地獄か。
GO羽鳥「絶対無理だよ……」
Yoshio「こいつ超怖ぇ……」
あひるねこ「洒落にならんヤツいる……」
──見学していただけのあひるねこ記者でさえ震え上がるレベル。主人公たちの絶望が伝わってくるようだ。ジャッキーとリーも「無理無理無理!」と思いながら戦っているのかもしれない。
まあ、こいつまではたどり着けなくとも、せめて1人目のボスの顔くらい拝みたいものである。そこでもう1度プレイを開始したところ、これまで見たことがない階段を発見! こ、これはもしや……!!
入ってみると、井戸が2つあるステージに。ファミコン世代の我々は知っている。これはワープだ。『スーパーチャイニーズ』にもワープがあったんだ! イッケェェェエエエ!!
もう2面より先に進むにはこれしかない。ワープに全てをかけた我々。はたして、ボスにたどり着けるのか? どうなったかは動画でご確認いただけると幸いである。
・35周年
横スクロールアクションでなくとも、やはり難易度爆上がりだった3人プレイ。1人でプレイするより、なぜかゲームに入り込めてしまうのも良さである。とりあえず、今回も全員笑顔だったことを追記しておきたい。
ちなみに、本日2021年6月20日はファミコン版『スーパーチャイニーズ』35回目の発売日。あれから35年。ガチにチームを率いるようになった人もいるかもしれないが、今日だけは当時のドタバタだったけどキラキラしていた最小のチームを思い出すのも良いのではないだろうか。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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