生まれてはじめてのバイトは、ヤマザキだった。大学1回生のGW中だかに、パソコンを買うために短期で働いたのだ。シンドイこともあったが、それなりに楽しかった。

つい、そんな思い出にふけってしまったのには訳がある。小学館『幼稚園』7・8月号で、山崎製パンとのコラボ企画が組まれているのだ。もとアルバイトスタッフとして、これは見逃せねえと購入してみたぞ。

・自分で山崎製パントラックを作れちゃうぞ

小学館『幼稚園』7・8月号(税込1280円)の目玉は、なんといっても “ふろく” だ。「まてまて!パントラック」という、山崎製パントラックを作れてしまうキットが付いているのだ。これは胸アツだな。 

アルバイトをしていた時代、一番好きな仕事は蒸しパンにレーズンを撒(ま)くことだった。いかに均等に素早く撒けるか、常に自分との戦いだ。

短期バイトを終えるころには、一流のレーズン撒き職人になっていた……かどうかはわからないが、大事な商品の一部を任されていたことを当時は嬉しく感じたものだ。

また、自分たちが作ったパンやケーキを番重(ばんじゅう / ※薄型の運搬容器)に詰めることも大事な仕事のひとつ。番重に自分たちが作ったものがピシッと収まっているのを見た時の達成感はひとしおだった。

「まてまて!パントラック」では、番重とミニチュアパンまで付いて来るというではないか。ああ、あの日の記憶が呼び覚まされる……!! 


・大人が読んでも楽しい『幼稚園』

さっそく『幼稚園』7・8月号を開封してみよう。表紙にどどんと山崎製パントラックが印刷されており、もはやヤマザキの雑誌と言っても過言ではない。

中をめくると、パンが店に並ぶまでの工程について解説されている。アルバイトが担当できるのは簡単な作業のみだったので、こうしてみると知らないこともいっぱいだ。

いやはや、読んでいると工場内の小麦粉の良い香りが蘇って来る。『幼稚園』って、こんなにも勉強になる情報が詰まった雑誌だったんだな。大人が読んでも十二分に楽しいぞ。


・トラックが走るよ

そしてやはり気になるのは “ふろく”である。厚紙で出来たトラックのもとを切り取り、説明に従って組み立てていくと山崎製パントラックが完成する。

「おうちのかたといっしょにつくりましょう。」と書いてあるところから察してほしいが、意外と難しい。記者がぶきっちょであることも原因の1つだが、心して取り組むことをすすめたい。

まあ説明書きに忠実に組み立てていけば、完成するはずだ。ちなみにこちらのトラックには、ぜんまいユニットが付いている。つまり組み立てたトラックをぜんまいと合体させると、走るのだ。


ぶっちゃけ記者のトラックは、組み立て方が甘かったこともあり上手に動いたとは言えない。なんなら床の具合によっては走らなかったりもしたが、最終的にはユルッと走行してくれたので満足だ。

しかし最近の子ども向け雑誌の “ふろく” もここまで来たか、と驚かざるを得ない。まさかこんな形で、再び山崎製パントラックと対峙しようとは。

遠い日の記憶を呼び覚ましてくれた『幼稚園』に感謝だ。世代に関係なく耳寄り情報が載っていることも知れたので、今後は『幼稚園』を定期的にチェックしていきたい。

とにもかくにも、今号は子どもから大人まで楽しめる1冊であることは間違いない。みなさんも最寄りの本屋で『幼稚園』を手に入れてみてはいかがだろうか。一緒にトラックを走らせようぜ! 

参考リンク:小学館『幼稚園』7・8月号
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼小学館『幼稚園』7・8月号目玉はふろくの「まてまて!パントラック」

▼思いのほか組み立てるのが大変だった

▼番重と、そこに詰める山崎製パン商品にテンションが上がったもとアルバイトスタッフ

▼買って良かった