みんな大好き『北のかおり ハッカ油』(北見ハッカ通商)はその名のとおりハッカ(ミント)から抽出した油。首筋にチョンと付ければ瞬時に清涼感を身にまとえ、虫よけ効果もあるという夏の強い味方だ。当事務所では「トイレのニオイ消し」として大活躍中である。
おまけにパッケージがカワイくて、実は食品にも使用できるんだぞ! ハッカ油ってヤツは本当に優秀だよな! そんな北見ハッカシリーズから夏本番を前に、全国民待望の『ハッカマスク』が新発売された。これは暑い日にピッタリな予感〜〜!!!
・冷感マスクとは
ハッカマスクは砂山靴下株式会社と北見ハッカのコラボ商品。1枚1320円と強気の価格設定だ。パッケージを見た段階で、もうすでに涼しくなってきた気がするな。
ハッカ油には蒸発する際に周囲の熱を奪う性質があるうえ、人はハッカの匂いをかぐと爽やかな気持ちになる → 高原の景色が脳裏に浮かぶ → 涼しい気がしてくる……という習性を持っている。「梅干しを見るとスッパイ気持ちになる感じ」と近いかもしれない。
さらにこのマスクは接触冷感生地を使用。日本化学繊維協会によれば、接触冷感生地とは「触るとヒンヤリと感じる生地」のこと。すなわち本商品は「爽やかな香り」「熱を奪う性質」「冷感生地」の合わせ技。もはやキンキンに冷えている予感しかない。ハッカのプリントがイカしてるな〜!
・が、しかし……
マスクを広げればイイ感じのハッカ臭が漂っている。期待は高まる一方だ。
ヒモの長さが調節できるのも嬉しい。
着用してみると……おおっ!? マスク全体が「ヒヤッ」としてる〜!! スゴ〜〜〜イ!!!!!
と、最初は思うのだが……
十数秒ほど経つと逆に「蒸し暑さ」を感じ始めた私。
よく見るとマスクは二層構造になっているようだ。外側の布は接触冷感生地で、内側は普通の綿。手で触れた時は「普通の布マスクよりヒンヤリしている」と感じるのだが、着用すると内側に熱がこもってしまう様子なのである。
冷房の効いた室内だと多少「ヒンヤリ」を感じるものの……
外に出るともう全然ダメ! あくまでも個人的な感覚だが、普通の不織布マスクのほうがよっぽど涼しいと感じた。昨年話題になったユニクロのエアリズムマスクに似た「涼しいと見せかけて実は息苦しい」というオチだ。
ハッカマスクのパッケージをよく読むと、接触冷感のほか「UVカット」「SPF50+」との記載もある。つまり “夏向きのマスクではある” が、必ずしも “暑い日向きではない” ということだろう。キンキンに冷えたマスクを想像しちゃってた人は注意が必要である。
・それならば……
かと言って私はこのマスクが良くないとは全然思わない。なぜなら “マスクとハッカ油のコラボ” という発想自体は素晴らしいからだ。ハッカの香りには嗅ぐ者全てを爽快にさせるパワーがあり、改良次第ではマスクの常識を覆す可能性も大いにある。
それならば……と、同じ北見ハッカ油とノンウィルがコラボした『爽やかマスクミスト』(1100円)も試してみたところ、これが予想外の大ヒット! 一般的な不織布マスクなどに「シュッ」とスプレーすればハッカ油の香りを楽しめ、除菌・抗菌もできるという優れモノだ。
ミストからはかなり強いハッカの香りを感じられ、気分転換にもピッタリ。涼しさや呼吸のしやすさという観点でいえば、現状では “お気に入りのマスク+マスクミスト” に軍配が上がるのではないかと思う。
ただし、やや辛口なことを書いてしまったハッカマスクも、3回洗濯してもハッカの匂いが残っていた点は評価できる。また今のところ汚れは目立たず、それなりに長持ちしそうな気配だ。何にせよハッカ油ファンなら1度は試してみるべき!