東京都の緊急事態宣言は、2021年6月1日に解除されるはずだった。しかし6月20日まで再延長となることが決まり、飲食店は打撃を受けている。とくに居酒屋は酒類の販売の自粛が呼びかけられており、やむをえず休業を続けるお店も少なくない。

都内を中心に店舗展開する「立呑み晩杯屋」もまた、全店で営業を休止している。だが、飲食店としての営業を休みつつ、豊洲市場を応援するために店舗限定で鮮魚の販売を行っているのだ。

魚を買いにお店に行ってみると……安い! こんなに安くていいのか? と思うような値段で販売しており、お願いすればお店でさばいてもくれるので、実際に購入してみた!

・都内5店舗で鮮魚販売

鮮魚の販売は、現在のところ武蔵小山本店・中延店・新中野店・十条店・中板橋店で実施している(2021年6月1日時点)。


お店の公式Twitterでは、その日の販売分の品揃えを紹介すると共に、店先の様子を写真付きで伝えている。


・安い!

実際にお店に行ってみると、店頭ではお店で作ったちらし寿司や総菜を販売し、店内には値札のついた発泡スチロール容器がズラリと並んでいる。その雰囲気はまさに魚屋さんだ!


値段を見たら とにかく安い! 大洗のヒラメが1尾500円、福岡の天然真鯛が900円、岐阜の鮎が1尾180円、千葉の真イワシが3尾で180円などなど、安くない? お店の人に聞くと、大手スーパーと同等の品をより安く提供しているそうだ。


しかも購入した鮮魚は、無料でエラ・ハラワタ・ウロコ取ってくれて、切り身にもしてもらえる。開き・2枚おろしは各100円、刺身は200円(以上税込)。下処理は1尾単位ではなく、何尾でもこの値段でやってくれるのだ。助かる! 魚を食べたいけど処理が面倒だし、生ゴミが出るのはイヤって人には助かるサービスだ!


・下処理もしてもらえるので助かる

今回購入したのは、真鯛1尾(900円)、真イワシ3尾(180円)、ヤリイカ1杯(200円)。真鯛は半身を刺身に、もう半身を切り身に。イワシとイカも刺身にしてもらった。下処理も含めた合計は1480円である。


ついでにカブト(頭)も付けてくれた。お願いすればアラも持ち帰ることが可能とのこと。もう完全に魚屋さんだよ、これは!


カブトと切り身は塩焼きにして食べるとして、ひとまず冷凍庫で保存だな。


とりあえず今晩は刺身を頂くことにしよう。



もしも近所に店頭販売しているお店があれば、家で炊いたご飯に好きなように魚をのせて、 “ワガママ海鮮丼” にしたらいいだろうなあ。箱ウニも1500円で売ってたから、奮発してウニ丼なんかにしてもいいかも。



とにかく、ここで魚を買うことがお店の支援になり、ひいては豊洲市場の卸売業者の助けになるのなら、買う意味があるでのはないだろうか。新型コロナの感染拡大は、いまだ予断を許さない状況ではあるが、宣言が解除された暁には、飲食店が再び元気を取り戻してくれることを願っている。

・今回訪問した店舗の情報

店名 立呑み晩杯屋 武蔵小山本店
住所 東京都品川区小山3-24-10
時間 休業中(店頭販売は11~18時頃まで)

参考リンク:Twitter @bampirePR晩杯屋
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24