2021年5月、セブンカフェに『高級キリマンジャロブレンド』が登場した。セブンのリッチコーヒー自体は2019年から展開しているが、今回の注目はセブン史上初となる「アイスコーヒー」もリッチになっている点である。
普通に考えればホットコーヒーよりアイスコーヒーの方が味の差は出にくいと考えられるが、実際のところはどうなのか? さっそくいつものアイスコーヒーと『高級キリマンジャロブレンド』を飲み比べてみたのでご報告したい。
・初のリッチアイスコーヒー
これまでセブンイレブンでは「高級キリマンジャロブレンド」「グアテマラブレンド」と、2度にわたり「リッチコーヒー」を展開している。ただし、どちらもホットコーヒーが対象で、アイスコーヒーが高級化するのは今回が初だ。
価格はレギュラーサイズが110円、ラージサイズが195円だから、普段のアイスコーヒーよりレギュラーサイズで10円、ラージサイズで15円高いことになる。思ったより価格差はないが、リッチコーヒーなのにわずか10円程度で差は出ているのだろうか?
・キリマンジャロを贅沢にブレンド
さて、セブンの発表によると『高級キリマンジャロブレンド』は以下のようなコーヒーらしい。商品紹介から抜粋しよう。
「セブンカフェ高級キリマンジャロブレンドは、高級豆として名高いキリマンジャロを51%以上ブレンドした、力強いコクと芳醇な香りが特長の商品です。環境変化に伴い、ご自宅で過ごす時間が増える傾向にある中、“くつろぎの1杯”として、挽きたて・淹れたてだからこそ感じていただける香りを是非お楽しみください」
……ふむ。今回の『高級キリマンジャロブレンド』はアイスコーヒーだけではなくホットコーヒーも対象になっているが、商品紹介の中にアイスコーヒーに特化した表記が無いのはやや気になる。特に “香り” はアイスコーヒーよりもホットコーヒーの方が感じやすい。
そう、カップに口を付けて飲むホットコーヒーと比較して、ストローで飲むアイスコーヒーはどうしても香りを感じにくいもの。さらに温度の関係で、アイスコーヒーの方が味自体の差も出にくい。それでも『高級キリマンジャロブレンド』はリッチなアイスコーヒーに仕上がっているのだろうか?
・飲み比べてみたら……
というわけで、いざ飲み比べ! 普段から1日1杯はセブンのアイスコーヒーを飲んでいるためかなり自信はあったが、結果はというと……。
かなり違う!
なにが違うかというと、コクも苦さも香り高さも『高級キリマンジャロブレンド』の方が段違いに上!! やや抽象的な言い回しになるが、コーヒーとしての密度が普段のアイスコーヒーとは圧倒的に違う印象だ。
苦さに関していえば「豆を深煎りしている説」もあるが、それを差し引いても “濃さ” が全く違う。なんなら「10円程度の差でこんなにいいコーヒーになるもんなの?」とさえ感じた。高級キリマンジャロブレンド……恐ろしいコ。
・10円程度の差とは思えない
ただし、今回はあくまで両者を交互に飲み比べて感じた結果なので、普段の私のようにパソコンを眺めながら、水代わりにアイスコーヒーを飲むような人だと大した差は感じないハズ。飲み比べれば違いは明らかだが、『高級キリマンジャロブレンド』単体だとその優秀さは伝わりづらいかもしれない。
というわけで、しっかりコーヒーを味わう方には『高級キリマンジャロブレンド』を迷うことなくオススメする。少なくとも「これで10円も高いのかよ!」とは思わないハズだ……飲み比べればね。
参照元:セブンイレブンジャパン「ニュースリリース」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.