『Clubhouse』がAndroidに対応開始したという。アメリカで2021年5月9日からベータ版の提供が開始されており、今後各国に展開される模様。このニュースを見て、私(中澤)は思った。「そんなんあったな」と

SNS上に「ルーム」を作って声を発信することができる音声SNS『Clubhouse』。ラジオ的にも使えるし、そこを訪れた人と会話することもできる。2021年1月に国内で人気が爆発。その盛り上がりに任せて私も登録してiPhoneにアプリも入っているのだが、久しぶりにその名前を見た気がする。なぜならば……

・もう3カ月くらい触ってない

全然使ってないから。登録して1カ月くらいは色々やってみたが面白みがよく分からなかった。自分でルームを起ち上げてもほぼ知り合いしか来ないし、他人のルームに入っても、話せるポジションであるスピーカーに選ばれない。

で、選ばれたら選ばれたで話すことがない。全然ない。そこで気づいたのである。そう言えば、ワシ、話すの苦手やったわ……と。

・同時期に始めたオッサンたちは今

結局、有名人でもなく、社交的でもない39歳オッサンである私にとっては、ラジオ以外の使い方がなかった。で、ラジオとしてそれなりに使っていたが、1カ月くらいで離れてしまったというわけである。

その時ふと思った。「同時期に登録したロケットニュース24の他の編集部員たちはどうなのだろうか?」と。そこで使用状況を聞いてみたところ……


砂子間正貫(40歳)→ 放置3カ月
放置の理由「恥ずかしくてどこの部屋にも入れず、結局、人の話を聞くことすらできなかった。登録直後からずっとClubhouse離れです。楽しんでいる人すごいな~」

GO羽鳥(41歳)→ 放置3カ月
放置の理由「元から電話が苦手(顔が見えない相手と話すことが苦手)だったので馴染めるはずはなかったのだが、どこかのルームに入るのすら怖くて怖くてどの部屋にも入ることができず放置し今にいたる」

和才雄一郎(39歳)→ 放置3カ月
放置の理由「やり方がイマイチ分からなかったし、分かったところで特に喋りたいことないな~と思っているうちに存在を忘れていた。Clubhouse離れと言うか、そもそも近づいてさえいなかった気がする」

P.K.サンジュン(43歳)→ 放置3カ月
放置の理由「流行りだからやっておくか、どれどれ……と、Clubhouseの概要を理解する前に放置。もうちょっと日常的にClubhouseの話題を聞いてればやったかもしれないが、ミーハーゆえこんなもん。再流行したらチャレンジする……かも」

佐藤英典(47歳)→ アプリ削除
放置の理由「どの部屋に入っても、話の流れが分からなくて、「何の話?」ってなって、ついていけなかった」

瓦野晋治(40歳)→ 週に何回か利用
利用している理由「いろんな業界の皆さんが、気軽に話しているのを聞けるのは楽しい。その時にしか聞けないことは良さでもあるが、時間に縛られのが個人的にはいまいちなところ。正直、まだ始まってもいないので、自分なりの楽しみ方を見つけられたらそれで良いと思う」


──オッサンたちのClubhouse離れが深刻……! というか、ルームに入ったことすらなく放置した人がいるところに、ハードルの高さが垣間見える。確かに、最初は誰かのルームに入るだけでも緊張した。

・人を選ぶSNS

しかしながら、週に何回か利用しているという生き残りも1人いるし、Clubhouseを久しぶりに開いてみると、フォローフォロワーの中には数時間前にログインしている人も普通にいる。大人数のルームも相変わらずあって、決して過疎っているわけではない。要するに、楽しめるかどうかは人を選ぶSNSなのだ。だから、招待制なのかもしれない。

というわけで、ミーハー勢がふるい落とされただけとも言える。そんな我々の屍がアンドロイドユーザーの参考になれば幸いだ。

参考リンク:ImpressWatch
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.