おいおい、いくらなんでも気が早すぎるだろ! 2021年4月13日、いつものように近所の松屋へ行くと「土用の丑の日」と書かれたポスターが貼ってあり、うな丼が売られていた。土用の丑の日でうなぎと言ったら夏バテ予防に食べるもののはず……確か今年は7月28日。
そう思ったが、土用の丑の日は年に4回(年によって異なる)あって、どうやら今年の春は4月23日がその1日らしい。まぁ、うなぎはいつ食べてもイイものだし、ウマければすべてオーケー。ちっちゃいことは気にすんな♪ それワカチコ、 ワカチコー♪
・今年もすし松監修
……と言ってみたはいいものの、やはり松屋のうな丼となれば話は別。昨年から何がどう変わったのかきっちりチェックせねばなるまい。
なぜ口うるさい姑のごとく松屋のうな丼をチェックするのか。それは松屋のうな丼の歴史が浅いからに他ならない。今年は3年目で、初代からずっと食べ続けている身としてどうしても気になるのだ。いわば期待の裏返しだ。
ササッと振り返っておくと、1年目は伝説のうなぎ屋と言われた京橋(現在は東高円寺)の名店「小満津(こまつ)」が監修。数あるチェーンの中でも一線を画す味だったことを覚えている。
迎えた2年目こそ松屋フーズグループの「すし松」監修……つまり自前になるも、味が落ちることなく進化を遂げていた。ここまできたら勝負の3年目で劣化することは考えにくいが、「あなたの食卓でありたい」松屋のことである。新しい何かを加えているはず!
はやる気持ちを抑え、まずはメニューに目を通す。すると……ほぉ! 種類は以下の通りとなっていた。
うな丼850円
うな丼ダブル1390円
うなぎコンボ牛めし990円
うなぎコンボ牛めしダブル1530円
うなたま丼890円
うなたま丼ダブル1430円
うなとろ丼950円
うなとろ丼ダブル1490円
※すべて税込、みそ汁・お新香・山椒小袋付
メニューは4種類でそれぞれに「ダブル」の選択肢が与えられている。一見、なんてことない内容だが、これで何が変わったか分かったら相当な松屋通と言っていいだろう。そう、値段も据え置きと大きな変化はなさそうに見えるなか御膳が消失しているのである。
昨年は「うなとろ牛皿御膳」という上品な姿で出していたのに対し、今回は従来の「うな丼」と「うなぎコンボ牛めし」に「うなたま丼」「うなとろ丼」のニューフェイスが加入。どんぶりでの1点突破と、ガッツきスタイルに舵を切っていた。
・うなとろ丼を注文
なるほどなるほど、こうなると焦点は卵orとろろ をぶっかけたことが吉と出るか凶と出るか。そこで今回は、ビジュアル的に引かれる とろろを直接ぶち込んだ「うなとろ丼」を注文してみた。ちなみにとろろは国産大和いも100%を使用しているらしい。
注文からわずか数分。電光石火のスピードで出てきたうな丼がこれだ。
えっ……?
とろろ別皿かい……!
どんなビジュアルで出てくるのか期待していただけに拍子抜け。とはいえ、自分でとろろを投入したらいい話か。ポスターの写真のように豪快に盛り付けて完成だ。
気を取り直してうな丼を眺めていたら、気づいたことが1つあって……うなぎのサイズが大きくなっているような気がする。劣化していないなら得をしているだけなので今後のためにもこれ以上は触れないが、季節も関係するのだろうか。
続いて味の方はどうだ。昨年がよかっただけにあまり動かしてこないと予想するけど、どうなっているのか。まずはとろろの部分を避けて食べてみると……うなぎはブニュブニュすることなく皮がゴムみたいじゃないところも変わっていない。しかし……だがしかし……!
味付けに変化があって少しばかり薄くなっている……ような気がした。このあたりは人によって好みが異なるだろうから何とも言えないが、薄めなら薄めで追いタレできるシステムがあったら嬉しいところだ。
白米部分のタレは昨年と同じような味だと感じたから、うなぎにつける配分が変わったとか。う〜ん……これも季節の影響なのだろうか。まぁ、ちっちゃいことは気にすんな♪
あっ、そうそう。とろろと一緒に食べるのは個人的になしだったが、味付けをマイルドにして食べたい人にはいいかもしれない。トータルとしては据え置き気味に味付けを少し動かしたといったところか。もしかしたら私の舌がおかしくなっている可能性もあるけど。
・大盛り無料
なお、うな丼は松屋の新メニューということでライス大盛りが無料(4月27日10時まで)。うな丼だからお高めの値段ではあるものの、気楽にササッとうなぎを食べたい人にとってはいい選択肢となるだろう。今は時期が時期だけに、もちろんテイクアウト(うな丼専用容器)にも対応しているぞ。
参考リンク:Twitter @matsuya_foods
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼春夏秋冬、うな丼が来るかも!
🌸松屋から“春のうなぎ”をお届け🌸
丑年の今年は #土用の丑の日 が6回あるとのことで、松屋も春夏秋冬でうなぎをお届けします💁※予定
うなぎはもちろん松屋のお寿司屋さん『すし松』監修👩🍳
それでは松屋“春のうなぎ”是非ご堪能下さい🙇♂️#丑年に松屋#うなぎ— 【公式】松屋 (@matsuya_foods) April 13, 2021