一部のファンたちからは「日本のコストコ」とも称される激安スーパー、ロピア。つい先日、たまたまロピアデビューを果たした私、P.K.サンジュンは、あまりの安さに軽い目まいを覚えずにはいられなかった。ロピア……マジでヤバい。

元々は肉屋だけあって肉類がかなり安いロピアであるが、ボリューム満点 & コスパ最強の弁当も強く印象に残った。中でも「絶対にもう1度食べたい」と心に刻まれたのが「インドカレー」である。

・元インド日本大使館料理長が作るカレー

改めてロピアの弁当コーナーで感じたことだが、ロピアの弁当は「大ボリューム & 高コスパ」が基本。 500円出せば確実にお腹いっぱいになる……どころか、人によっては1度に食べ切れないほどのガツンと系弁当が並んでいた。

そんな中、ひっそりと配置されているのが「元インド日本大使館料理長」が手掛けたというインドカレーである。価格はどれも350円、ナンは1枚150円だから、500円でナンとカレーのセットが食べられるというワケだ。

だがしかし、周りの弁当が超絶ボリューミーすぎるため、ナン1枚とカレー1つでは「やや少なくない?」「コスパ的にどうなの?」と感じることも事実。それでも断言しよう、ロピア最強の弁当はインドカレーであると──

さて、ロピアで発見したカレーは3種類、


本格キーマカレー


バターチキン風カレー


南インドの蟹の旨味カレー


私は「バターチキン風カレー」を1度食べたことがあるだけだが、そのウマさは神懸っていたと断言してイイ。ただ甘いだけではなく、奥行きのあるスパイスの風味はかつてないバターチキンであった。おそらく「元インド日本大使館料理長」は、ただ者ではないハズ。

・インドカレー通と食べる

ただし、メチャメチャ美味しいことは理解できても、残念ながら私に「インドカレーの美味しさを伝えるスキル」は無い。そこでインドカレーをこよなく愛する当サイトのYoshioと一緒に、ロピアのインドカレーを食べてみることにした。

Yoshioの好みは「日本人向けにアレンジされていない本場のカレー」とのことで、多くの名店と呼ばれる店に足を運んでいるらしい。そのYoshioが認めるなら、ロピアのインドカレーはガチだと認定できるハズだ。

・本格キーマカレー

ひき肉と豆のキーマカレーはキレ味の良さが特徴で、甘さはゼロ。……が、しっかりとした旨味とスパイスが絶妙だ。Yoshioいわく「キーマカレーは置きにいく店も多いけどかなり攻めている」とのこと。350円の価格に関しては「おかしい」と話していた。

・バターチキン風カレー

入り口は甘く、後味に複雑なスパイスの味が押し寄せるバターチキン風カレー。美味しくないバターチキンカレーが滅多にない一方で、感動するほど美味しいバターチキンも珍しい。そしてロピアのバターチキン風カレーは「感動するバターチキン(Yoshio談)」とのことであった。

・南インドの蟹の旨味カレー

最も衝撃的だったのがこちらのカレー。カニの旨味がギュギュギュっと詰まりつつ、カレーの風味を殺していない。逆に言うとカレーはカレーなのに、きっちりカニの旨味も感じられる絶品だ。

甲殻類のダシに加え、カニミソのような濃厚な旨味はYoshioも「こんなの食べたことがない。誰かに食べさせたい」と語るほど。店で1500円でも納得するし、また食べに来たくなるほど激ウマなカレーであった。

・店よりウマい

確かにロピアのカレーは他の弁当と比べると量は少ないかもしれない。だが味は紛れもなく最高で、カレー専門店で食べることを考えればコスパ最強と結論付けていいハズ。残念ながらナンは店で食べる焼き立ての方が圧倒的に美味しいが、カレーはどれも紛れもない絶品だ。

日本人向けにアレンジされていない本格派のインドカレーが好きなYoshioはこう言った。「ガンジス川のせせらぎが聞こえてくる」と──。多分聞こえてこないことはさておき、「元インド日本大使館料理長」が作るロピアのカレーは超ガチである。コスパは当然として、本当にウマい。店よりもウマい。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.