コストコに “3大買わない要因” があるとするならば「多すぎて消費できない」「カロリーがヤバさそうでビビる」そして「種類が多すぎて結局どれを買えばいいのかわからない」ではなかろうか? 長くコストコに通っていても、踏ん切りがつかない商品は意外と多い。

今回ご紹介する「オリーブオイル」はコストコの定番商品で、常時数種類が取り扱われている。ゆえに「どれを買えばいいのかわからない」と悩みがちな商品と言えるだろう。果たしてコストコのオリーブオイルで1番の “買い” はどれなのか? 5種類を比較してみたのでご覧いただきたい。

・メチャメチャ安い

最初に申し上げておくと、コストコのオリーブオイルはグラム単位にするとかなり安い。この価格に慣れてしまうと、ちょっと普通のスーパーでは買えなくなってしまうほどコストコのオリーブオイルはリーズナブル。モノにもよるが、半額以下はザラである。

ただし、どれも基本的にはデカい。ガロンサイズまでとは言わないが、1本2リットルはあたり前なので、ご家庭で使用する際は100均などで販売している容器に移し替えることをオススメする。怠けてそのまま使うと痛い目に遭うゾ☆(経験済み)。

・5種類を比較

さて、今回購入したオリーブオイル全5種類。どれもコストコでは見かける頻度が高い定番のオリーブオイルだ。それを当サイトのオリーブオイル大好き4名が、火を通さず生のまま味見。先入観を無くすため、商品名や価格は伏せてテイスティングした。以下で順番にご覧いただきたい。


・1: カークランドシグネチャー オーガニックエクストラバージンオイル(2リットル 1468円)※100グラムあたり およそ80円

フレッシュな口当たりのオリーブオイルで、オリーブ感が強い。そのまま口にしても脂っぽさなく、しばらく舐め続けてもクドさは感じなかった。ただし、後味にほんのりと辛味が残るのでクセがあるにはある。エクストラバージンオイルならではの青さ、または若々しさと言ったところだろうか?


・2: カークランドシグネチャー スパニッシュエクストラバージンオリーブオイル(3リットル 1638円)※100グラムあたり およそ59円

1のオリーブオイルと比較して、口当たりがとてもまろやか。風味がそこまで強くない分、やわらかな印象のオリーブオイルである。とはいえ、こちらも後味に特徴があり、うっすらと苦みを感じた。おそらくこの後味がエクストラバージンオリーブオイルの特徴なのだろう。


・3: オッタビオ 有機エクストラバージンオリーブオイル(1リットル×2本 1338円)※100グラムあたり およそ73円

2のオリーブオイル同様、こちらも まろやかでやわらかい口当たりのオリーブオイル。1と2と比較した場合、後味もかなり薄めで、良く言えばクセがない、悪く言えば風味にかけると言ったところ。クセが少ないオリーブオイルが好みの人にはオススメ。


・4: カークランドシグネチャー オリーブオイル(3リットル×2本 2468円)※100グラムあたり およそ45円

1~3のオリーブオイルと比較して、生のままだと風味もクセもほぼない。一言、薄い。遠くの方にオリーブの存在を感じる程度で、これまでのオリーブオイルには無かった “脂っぽさ” を感じた。ただし、生食には向いていないだけで、焼き物や揚げ物に使用するならこれで十分だろう。


・5: LACALA エクストラバージンオリーブオイル(12.8グラム×100パック 2298円)※1パックあたり およそ23円、100グラムあたりおよそ200円

パッケージタイプのオリーブオイルで、鮮度が長く保てる分、グラム当たりの価格は最高値。味は1のオリーブオイルに近く、今回用意した中では辛味と渋みが最も強かった。風味が強くフレッシュな分、まろやかさには欠ける。


味の方向性としては「1と5」そして「2と3」が同タイプで、後は口当たりによって分かれるハズだ。4だけは生食用には向いていないので、火を通すことを前提に使用することをオススメする。

ちなみに、4と比較するため市販のサラダ油を舐めてみたが、ビックリするほど脂っぽかった。サラダ油の後だと4のオリーブオイルはジュースみたいなものなので、調理用のオリーブオイルがこの価格で購入できるならば、破格の安さではないだろうか。

まとめると、風味やクセがお好みなら1か5、風味とまろやかさの両方を求めるなら2、クセがないオリーブオイルなら3、生食しないなら4、となる。おそらくコストコの全オリーブオイルを食べ比べできる機会はあまり多くないので、今回の結果をぜひ参考にして欲しい。

参考リンク:コストコ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.