防水を謳(うた)う商品は世の中に星の数ほどあるが、水の侵入を防ぐことに対してどの程度の気合が込められているかは商品によって異なるもの。「一滴の水も通さない」という気合いバチバチ系の防水商品もあれば、ちょっとの水で弱音を吐く軟弱系もある。

防水加工のマスクをドン・キホーテで見つけたとき、私はそのレベルが気になって仕方がなかった。マスクである以上、そこまで必死に防水する必要はない気もするが、ガードが固いに越したことはない。特に雪の多い地域にお住まいの方にとっては、しっかりしている方が有り難いのではないか? 

かと言って、防水への気合が入りすぎるあまり呼吸に影響を与えるようでは、頑張るところを間違えているようにも思う。このマスクは一体どうなんだ? ……と考えても仕方がないから、購入して確かめてみた。


私が購入したマスクは2種。正式名称は「ソフトフィットマスク」と「ドリームマスク」といい、価格等は共通している。どちらも5枚入り税抜998円(購入価格)で、どちらも福岡は北九州市に本拠を置くサンモトという会社が手掛けており、素材はどちらもポリエステル・ポリウレタン。


加えて、商品のパッケージにはどちらも「防水加工処理」の文言が踊っているものの、どちらも防水レベルまでは触れられていない。だったら……


確かめるしかあるまい


というわけで、まずは「ドリームマスク」を装着。そのまま、蛇口の下に自分の顔面を突っ込んだ。そして……



GOぉおおおおおおおおおおおおお!



少し前まで、私は滝行なんて意味が分からないと思っていたが、終わった頃には滝行をする人に対して尊敬の念を抱いていた。そんなことはどうでもいいとして、続いては「ソフトフィットマスク」だ。これを装着し、またしても……



おおおおぉぉぉぉぉおおおおおお!



印象をひとことで言うならば、どっちもなかなかやりおる。ドリームマスクの方が気持ちガード固めかなという気がしたが、2つに大きな差は無いように思う。「差を感じるような余裕が無かった」と言う方が適切かもしれないが。


・検証結果

もう少し詳しく説明すると、どちらのマスクも想定外のディフェンスであった。なにせ、どれだけ水を強くしても正面から水が入ってこないのだ。マスクと肌の隙間から水が侵入してビチャビチャにはなったものの、正面突破は許さない

実際にマスクの外側だけを水にさらしても、内側が濡れることはなかった(最初からこうしておけば良かった)。したがって、隙間さえしっかり守っておけば、雨でも雪でも中まで水が侵入してくることはなさそう。


さらに、これだけの防水を施していながら呼吸しやすいのもポイント。素材がポリエステル・ポリウレタンだからとはいえ、防水と呼吸を両立させるとは……。

まぁ最近はマスクの素材に関して様々なことが言われているので、飛沫への防御力的なことが気になるならば、2枚使いで防水マスクを外側にするのもアリだろう。とにかく、「ドリームマスク」と「ソフトフィットマスク」に関する限り、正面からの水には安心していい。隙間からの水は気合いで無視すればいい。現場からは以上だ。

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.