コメダと言えば、主にネットで話題になるのは尋常ではない料理のボリュームや、定番のシロノワール。だが、実はケーキも侮れない。ちょっとケーキな気分の時のオプションとして、コメダは割と優秀だ。

2021年1月27日から、全国のコメダ珈琲店(一部除く)にて「ショコラズベリー」「香るアールグレイ」「焙煎シフォン」「ごちそうカスタード」の、新しい季節のケーキ計4種の販売が始まった。ちょうどいいタイミングなので、コメダのケーキのクオリティの高さをお伝えしよう!

・アルコール入りの「ショコラズベリー」

今回紹介する新作の季節のケーキは、4種とも値段が税込み450円から520円。具体的な値段は店舗によって異なる点にご留意を。まずは鮮やかな赤い色が映える「ショコラズベリー」から。


表面に塗られた真っ赤な半透明のものはフランボワーズのピューレ。その下にはしっとりしたショコラ生地が。



ピューレとショコラ生地の間には、薄いホワイトチョコレートの層が存在し、フォークを入れるとパリパリと割れる。このパリパリなホワイトチョコは、食感のアクセントとしても優秀だ。甘さはわりと控えめ。


このケーキにはアルコールが含まれており、甘いショコラ生地とフランボワーズの酸味もあわさってイイ感じに大人っぽいフレーバーを演出する。風味的にアルコール量はごくわずかだとは思うが、敏感な方は注意してほしい。


・味以上に雰囲気が甘い「香るアールグレイ」

オトナな雰囲気が漂う「ショコラズベリー」に対し、こちらはどことなくキュートな方向性を感じなくもない「香るアールグレイ」。


モンブラン的な構造をしており、表面は紅茶風味のクリーム。その中にはレモンダイス入りのホイップクリームが入っている。そして一番底には茶葉入りのスポンジ生地。


全体のほとんどがクリームで構成されているが、味そのものはそこまで甘くない。しかし、甘めなアールグレイの香りと中から出てくるレモンフレーバー。そしてその外見的に、なんとなく雰囲気が甘々。


・無限にフワフワしている「焙煎シフォン」

ぱっと見はよくありそうな、コーヒー系フレーバーのケーキ「焙煎シフォン」。食べて感じたが、一番の特徴は圧倒的フワフワ感な気がする。


表面を覆うクリームには、(クリームと一体化しているが)キャラメルソースがかかっている。クリームの仕上がりもフワフワで、コーヒーとキャラメルが香る雲を食べているような感じ。


・売り切れの店舗もあった「ごちそうカスタード」

そして最後は、新作4種の中で一番甘く、クリームもこってりぎみだった「ごちそうカスタード」。こちら人気なのか、それともたまたま店舗にカスタード好きが多く来店したのか、最初に行った店舗では売り切れ。


気を取り直して翌日に別店舗にて再チャレンジ。


なるほど、ビジュアル的な求心力は真っ赤で目立つ「ショコラズベリー」と同じくらい強いかもしれない。表面のとろけるカラメルソースと、見るからにたっぷりなカスタードが実にウマそうだ。


食べ応えはかなりしっかりしている。クリームは先に書いた通りこってりしており、生地も4種の中で一番反発力があるタイプ。甘いカスタードに甘いカラメルで、トータルでの甘さは中々のものだが、カラメルから時折感じるほのかなビターさがテクい。


・コメダのケーキ

ということで、いかがだろう。メニューの写真からは想像できない量を出して「写真詐欺」とネタにされるような、脳筋じみた近距離パワー型なスタイルだけがコメダの魅力(そういう側面、みんな好きでしょ?)ではない。

わりとその辺のケーキ屋となら余裕で戦えるクオリティの、繊細さを感じさせる凝ったケーキをサラっと出してくるのだ。きっとコメダでケーキを食べたことが無いという方もいるだろう。テイクアウトも可能なので、ぜひ食べてみて欲しい。

参照元:コメダ珈琲
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.