ここ数年、中国コスメがアツい。というのも、SNS上でよく中国コスメがバズっているからだ。泣いたあとみたいな睫(まつ)毛になるという「銀色ダイヤマスカラ」やパッケージが可愛い「大英博物館コラボシャドウ」など、聞いたことのある方も多いだろう。

そんな人気の中国コスメや最新バズコスメが7〜10点も入っているという福袋を発見したので購入してみた。可愛い中国コスメがたくさん入っているかとワクワクしながら開けてみたところ、己の中にある「中国コスメ」への思い込みに気づいたので、早速ご紹介したい。

・中国コスメ&バズコスメ福袋(税込5500円)の中身

・シーチャン トランスルーセントパウダー(日本での税込定価990円)
・ZEESEA ダイヤモンドシリーズ カラーマスカラ(日本での税込定価1540円)
・カイリジュメイ フラワーリップ ゴールドケース(日本での税込定価2728円)
・カイリジュメイ フラワーリップ レッドケース(日本での税込定価1914円)
・カイリジュメイ フラワーグロス
・LAQREE 眉スタンプ
・LAQREE ツートーンアイシャドウ
・シリコンパフ

以上8点。「シーチャン トランスルーセントパウダー」「ZEESEA ダイヤモンドシリーズ カラーマスカラ」「カイリジュメイ フラワーリップ1本」「カイリジュメイ フラワーグロス」は必ず入っている商品だ。この4点の税込定価合計が7172円なので、福袋の元は取れている。

「シーチャン トランスルーセントパウダー」は中国コスメではなくタイ発のコスメで、「高温多湿のタイで人気のメイク崩れ防止パウダー」として昨年話題になっていたものだ。マスクでのメイク崩れ防止にも良いらしい。

「ZEESEA ダイヤモンドシリーズ カラーマスカラ」は発色の良さとラメタイプの「泣いたあとみたいな睫毛になれるマスカラ」が話題になったコスメだ。この福袋では、人気の「銀色ダイヤ」を含めた6色から1色選ぶことが出来た。筆者は「ブルーグレー」を選んだよ。

必ず入っている「カイリジュメイ」のリップとグロスは、中に飾りとして本物のお花が入っているのが可愛いと数年前に話題となったため、ご存知の方は多いだろう。ランダム商品としても1本入っていたため、福袋だけでカイリジュメイのリップ製品を3点も入手出来た。

しかし実はこのリップ製品、お花やリップ・グロスの見た目上の色は様々でも、唇用化粧品としては唇の温度などに反応して変色するタイプなため、唇に塗ると基本的には全て同じ色になってしまうのだ。

グロスのパッケージに書かれた「透明(ラメ)」はグロスの液体そのものの色について。リップのパッケージに書かれた「ピンクオレンジ」「バービードールパウダー」は中のお花の色だ。グロスはともかく、リップは同じ色が2本入っていたと言っても過言ではない……。

そして「LAQREE」の方はというと、検索しても公式ページが見当たらず、特に中国コスメブランドとして有名なわけでも、バズったアイテムというわけでもなさそうだった。こちらはさすがに、看板に偽りがありすぎるのでは……? と思いきや。

「MADE IN CHINA」だ! よくよく「LAQREE」の2アイテムのパッケージを見てみると、どちらも中国製。勝手に「中国コスメ」というのは中国発の可愛くてオシャレなコスメを指すものだと思い込んでいたが、中国製も確かに「中国コスメ」……なのだろうか……。うーん。

・実際に使ってみた

とはいえ、コスメは使えたもの勝ちともいえる。せっかくなので、福袋に入っていたコスメをフル活用してメイクしてみたよ。まずは眉スタンプ。綺麗な眉毛の形をしたスポンジにアイブローパウダーを塗り、眉にポンと押して軽く整えるだけで眉が描ける、時短アイテムらしい。

まっすぐな感じの眉を目指し、スポンジをしっかりとアイブローパウダーに擦り付け……

眉の位置を合わせ、スタンプ! これで眉メイクがほぼ完成したら最高だが──

現実はそんなに甘くなかった。

位置を合わせることも、ブレないようにスタンプするのも難しかったし、何よりも色が致命的に筆者に合っていない。「合わない色が入っている」のはコスメ福袋の宿命かもしれない。

気を取り直して、福袋にはファンデーションの類が一切入っていなかったので、眉と肌を手持ちのコスメで整えた後、福袋に入っていたコスメたちでメイクしていこうと思う。まずはシーチャンのパウダーでテカリを抑える。軽くつけただけでテカリが消えていったのが嬉しい!

次に、LAQREEのツートーンアイシャドウをまぶたに塗っていく。

一度塗りじゃ色がついていない気がしたので三重に塗り重ねてみたところ、なかなか悪くない感じになった。指で馴染ませる前からグラデっぽくなっていたよ。ギリ使える感じだ。

ZEESEAのマスカラは、塗りながら鏡で見てもブルーグレーの色が分からず、黒では? と思うほどだった。

写真で撮ってみても色味が分からず、あれ? と思いきや、睫毛に光を当てて鏡越しに見てみると、めちゃくちゃブルーグレーに見えた。自然に馴染むカラーマスカラなのかもしれない。カールキープ力もあったよ。

最後にカイリジュメイのグロスを塗って唇をピンクにして……

メイク完成。がっつり発色でなく、ふんわりと馴染むピンクになるのが嬉しい。同じ色味が3本入っていてもギリギリ許せる。眉と肌以外はこの福袋のコスメだけでメイクしても、筆者的にはお出かけ出来る感じになったよ。

「中国コスメ」の定義を考え直すきっかけにもなったこの福袋。気になった方と、カイリジュメイのリップ製品がお好きな方は是非。

参照元:中国コスメ&バズコスメ福袋
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.
こちらもどうぞ! → 「2021年福袋特集」

▼これまでに公開された2021福袋記事へのリンク集はこちら