今年ついに余命(廃車)宣告を受けてしまった当サイトのマスコットカー、ミニカちゃん。980円で購入したとは思えないこれまでの活躍ぶりを労うため、私(あひるねこ)はこの夏、ミニカの車体のコーティング加工をプロにお願いした。その驚くべき結果は前回の記事でお伝えした通りだ。
さすがプロはスゴイなぁ……と驚いたのも束の間。聞くところによると、ミニカをコーティング加工してくれたお店が、なんとスマホもコーティングしてくれるようになったそうだぞ。マジかよ……! 何やらヤバそうなので、さっそく車のお店にスマホだけ持って行ってみることにした。
・洗車のプロ
やって来たのは前回もお世話になった「KeePer LABO (キーパーラボ)」。言うまでもなく洗車・コーティングの専門店だが、今年9月から新たに『スマホキーパー』というスマホ用コーティングサービスを始めたんだとか。車とスマホ……まったくの別物のように思えるが、大丈夫なんかそれ。
中に入っていくと、そこには先日、ミニカをまるで新車のようにツヤツヤにしてくれた店長・ほさかさんの姿が。ていうか……え? ここでやるんすか? スマホのコーティングを?
いや……
絶対水没するやん。
と思ったら、施工自体は中で行うそうだ。先に言え。さて、『スマホキーパー』は車同様、特殊なガラス被膜をスマホの表面にしっかり定着させることで、優れた保護効果を発揮するコーティングサービスである。料金は片面3300円、両面4400円(共に税込)となっており、今回はバシッと両面でお願いした。
・生まれ変わるのか?
コーティングしてもらうのは、今から3年以上前に購入した自前のiPhone7だ(現役)。キレイに使っているとはいえ、もうかなりのおじいちゃんスマホである。
それでは電源を切ってさっそく施工開始! まずはコーティング剤がスマホ内部に入らないよう、施工しない箇所にマスキングシートを貼り、汚れをアルコール綿で拭いて除菌・洗浄する。
続いて残った洗浄液をマイクロファイバークロスで拭き取る。で、ここからが本番だ。
専用スポンジに『スマホキーパー』というジェル状のコーティング剤をつけて、それをスマホに隙間なく塗っていく。
この『スマホキーパー』は生活キズを減らす効果があると認定されているそうで、カメラのレンズ部分もそのままコーティングすることが可能だ。
あとは余分な液剤をマイクロファイバークロスで拭き取って、マスキングシートを剥がし、仕上げにキレイに拭き上げたら完成で……
え?
これで終わりっすか?
・爆速
いやマジかよ! まだ10分くらいしか経ってないぞ!! ミニカの時みたいにもっとこう、いろんな作業工程とか……。ほさかさん、アンタやる気あんのか!? こんな短時間で画面が見やすくなる上に、質感の良い光沢を放つなんてことがあるワケ……
あるワケ……
ホンマや……!
・ハンパない光沢
な、何なのだこのトゥルントゥルンとしたボディは……! 3年前のiPhone7なのに、ほぼ新品のようではないか。あと手に取ってみるとめちゃくちゃスベスベしている。スワイプした時の感触も、さっきは「ヌッ……」って感じだったのに今は「スッ……」となっており非常に軽やか。まるで違うぞ!
見た目といい触り心地といい、もはや別のスマホである。加えて女性の意見で「なるほどな」と思ったのが、通話した後でも液晶にファンデーションが付きにくい&付いても拭き取りやすいという点だ。これは指紋の跡に関しても同様で、シャツの裾などを使ってサッと拭けるので確かにラクだった。
保護フィルムやガラスフィルムだと、どうしても空気が入ったり感度が鈍ったりするため、見栄えや快適さ、操作性を考えるなら、決して安くはないが『スマホキーパー』を試す価値はあるのかもしれない。ちなみに1回施工すると、効果は約1年ほど持続するという話である。機種変したらすぐやってもらっちゃうのがイイかもね。
ほさか店長によると、車の施工を待っている間についでにスマホもコーティングしてもらう人が多いんだそうだ。10分程度で終わるしな。もちろん、スマホだけ持っていくのもOKである。車に乗らない人間からすると、こういうお店って地味に入りづらったりするんだけど……まあ頑張れ。
・まだまだ現役
おんぼろミニカに続いて、私のおんぼろスマホまでほぼ新品に生まれ変わらせてしまったキーパーラボのコーティング加工。実はiPhone12に変えようかなぁ、なんて考えていたのだが、ルックス的にはあと3年くらい使えそうな勢いになってしまった気がする。スマホを大事に使いたい人はぜひご検討あれ。
取材協力:キーパーラボ
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.