お待たせいたしました、お待たせしすぎたかもしれません。何しろ1年待ち……365日を時間で換算すると8760時間……秒ならば31536000秒も待ったのだから。何をこんなに待っていたかというとクロワッサン餃子という名の餃子である。もはや幻の餃子と言っても過言ではないが、その実力はいかに!

・マジで1年待ち

つい先日、私のメールボックスに「大変長らくお待たせしました!」と見慣れないメッセージが届いた。何かの迷惑メールかなと思いきや、差出人は香川県にあるたれ屋。どうやら1年前の私はクロワッサン餃子なる商品をポチっていたらしい。

あぁ、そういえばそうだった。もはや注文していたことすら忘れていたが、確か購入する段階で1年待ちを宣告されていながら気長に待つかと注文していたんだった。それにしても、2019年11月11日に頼んでから……

2020年11月11日にキッチリ1年で届いたからマジのマジで1年待ちだったワケだ。あれから1年と考えると早いようで短い……この1年で随分と世界は変わってしまったなぁ……。


・美しい梱包

新型コロナウイルスのことを考えたらついつい物思いにふけってしまうが、きちんと1年で届けてくれたことに感謝。そして念願のクロワッサン餃子(50個入りで税込2650円・送料手数料1280円)が届いたならばやることは1つ。食すのみ!

てことで段ボールから取り出すと……


美しく梱包されたクロワッサン餃子が! ゴクリ……唾を呑み込みつつ中身を確認したら……

深さのある容器に餃子が1つ1つ綺麗に並べてあった。注目はタレもついていること。お取り寄せ餃子の中には有料のところもあるだけに、こういうサービスは何気に嬉しい。さて、それじゃ作っていきますか!

・小野寺式でクロワッサン餃子作り

一応、作り方を書いた用紙も入っていたが、餃子のプロ直伝の焼き方「小野寺式」と大きく違わなかったため当編集部は慣れている後者で作ることにした。

餃子の底にこめ油をしっかりつけて火を通す


餡が皮の中で踊っているようにジュワジュワ焼けているのを眺めて興奮しつつ、それからフライパンをゆすってひっくり返せば……


じゃじゃじゃん!


完成なり。いつもの餃子と違いクロワッサンは見た目から皮に特長があるのがよく分かる。しっかりと焼き目もついていてウマそう!

・感覚を研ぎ澄まして実食

それでは1年待ちの餃子を実食……といきたいところだが、タイミング悪く餃子相棒(バディ)のGO羽鳥は極限ダイエット中。トレーナーさんにお伺いしたところ、なんとか4個だけ食べていいことになった。はたして制限下でどこまでクロワッサン餃子を理解できるのか。こうなったら……

感覚を研ぎ澄ませっ……!


ぱくりんちょ


ほおおおぉっ〜(恍惚)


GO羽鳥「なるほどねぇ〜そう来たかぁ〜これはスゴいわ……クロワッサンだよぉ(笑)。スゴいスゴい、もうね皮がパイみたい。香ばしくてパリパリしてて程よい厚さもあって……なぜか焼き面が厚くなってて中身もヒジョーによいね。バランスがいい。

甘みはキャベツだろうね。その甘みがスゴいんだけど、皮にしっかり包まれているからクドくなくて美味しい。皮に始まり皮に終わるって言ったらいいのかな。印象はやっぱりクロワッサン。これクロワッサンと名付けた人は天才だね」

──と大満足。続いて私も食べたのだが、この餃子はスゴいとしか言いようがない。「なんでこうなっちゃうの?」と思わずにはいられないほどクロワッサン。食感を一言で表すならば「バリッ」なのだ。餃子はしばしばパリパリと表現されるが、それがなぜかバリッ……まるでお菓子!

皮に元からついていた粉(片栗粉?)が作用しているのか、何がどうなっているのか分からないが、作り込まれていて計算されている餃子なのは間違いない。餡も甘くてめっちゃキャベツィー。こんな食感は初めてだ!

市販の冷凍餃子とは比べものにならず、1年待った甲斐があったし待つ価値もある。もし餃子甲子園なるものがあるならば、たれ屋は香川県代表で出場する実力者だろう。

同社のHPには「リピート率90%」「たった30分で4000個が完売」「世界一の餃子」などスゴい文言が並ぶも納得。クロワッサン餃子は手に入れるまで時間を要するのがもどかしいところだが、餃子好きならば一度は味わっておきたい逸品だ。

参考リンク:たれ屋
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.


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