私たちは毎日、命をいただいて生きています。それはわかっているのだが、元気に歩いている生前の姿と「食材」とは、なるべく結びつけたくないのが筆者のホンネである。ビーフは大好きだが、それが「牛」であることは直視したくない。そんな矛盾と直面させられるチョコレートが誕生した。

バンダイのチョコ菓子『キャラパキ 解体図鑑』。“チョコをパキパキ割って「解体」しながら、気になる生き物の「部位」の名称が学べちゃう” というシロモノだ。


・開封してみよう

実際の商品を解体……じゃなかった開封してみよう。中身は「トリ」だった。

ラインナップはウシ、イカ、ブタ、トリ、マグロ、カニ、スッポンにシークレットを加えた全8種(メーカー希望小売価格:税抜100円)。ランダム封入なので、開けてみるまで中身はわからない。

愛らしい表情と裏腹に、胴体が透けているかのように「肉の部位」が書かれている。誰もが知るテバサキやモモはもちろん、セセリ、ボンジリ、テバナカと、ちょっと耳慣れない部位も記されている。

チョコレートには割れ目が入っていて、手でパキパキと割ることができる。パッケージには底抜けに明るい語調で「パキッと解体しよう!」「ハートを型抜けるかな!?」とあるぞ。


ためしにやってみたのだが……


殺人(殺鶏)現場のようになってしまった。輪郭(りんかく)に沿って割るはずが、本体ごと割れてしまってかなり難しい!

よく見るとニワトリはレベル3と書いてあり、型抜きの難易度が高いようだ。脚など細かいパーツが折れやすく、どうりで難しい。


・2つ目を開封

レベル1かレベル2が出ることを期待して、2つ目を開封してみよう。「スッポン」とか「カニ」とかおもしろそう。


また「トリ」かー!!


気を取り直して3つ目を開封してみたら「マグロ」だった。頭のすぐ後ろのトロを「カマトロ」っていうんだって。知らなかった。

割ってみるとさっきよりは上手くできた。ヒレがバラバラに取れたけどな。

なお、背景のチョコはパフ入りミルクチョコで軽い歯ごたえ。動物の部分はキャラメル味とイチゴ味になっているほか、真ん中のハートは「濃い~イチゴチョコ」に仕上げているという凝りっぷり。これはがんばって心臓を取り出せと、心臓だけで食べてみろと、そういっているんだな。


・シークレットが気になる

ここまでくるとシークレットが気になるな。食べられる生き物で、肉の部位があり、レア感があるものといえば……サメとか?

ちなみに筆者は直前まで商品を冷蔵庫で冷やしてから挑戦したが、それでもいじっているうちに手の体温でチョコが溶けてくる。溶けてヌルヌルすると割りにくくなり、悪循環に陥るから注意だ。

手も大変なことになるから、フォークかなにかを使うのがたぶん正解。縁日の型抜きの要領で、上手な「解体」に取り組んでみて欲しい。


参考リンク:バンダイ キャンディ
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
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