雪見だいふくといえば「溶けかけが1番美味しい」説に異論はないだろう。中のアイスがトロトロになって、伸び〜る薄皮と一体化、甘みも強くなって最高だ。どれくらい寝かせるかは人それぞれ極意があるだろうが、公式によると「8分待ち」(室温25℃の場合)が正解らしい。

ロッテの公式サイトでは、待ち時間に雪見だいふくを置いて季節感を楽しめるシート『YUKIMI OKIGAMI』全デザインを発表。所定の場所に雪見だいふくを置くと絵が完成して、鑑賞したり写真を撮ったりしているあいだに8分はあっというま……という趣向。

とはいえ、8分って長くないか? 他のアイスなら救出不能なほどに溶けてしまう時間だ。本当に8分が食べ頃なのか検証してみたい。


・まずは普通に食べる

冷凍庫から出したばかりの雪見だいふくを普通に食べる。筆者も少しは時間を置いたりするけれど、基本は「食べたい!」と思って台所に行くわけだから、いつもそう長くは待たない。せいぜい1〜2分だ。

普通に美味しい。皮のおかげで表面が冷たくないからつい歯を立ててしまい、知覚過敏で死にそうになるのが雪見だいふくとかモナカアイスの罠。


・8分待って食べてみる

残念ながら『YUKIMI OKIGAMI』は筆者の手元にないのだが、公式サイトでは雪見だいふくを容器から出して載せている。同じようにお皿に出して放置してみようと思う。

室温は26.1℃で公式推奨よりもちょっとだけ高いけれど許容範囲だろう。



…………


…………


…………


いや、8分ってホントに長い。せっかちでカップヌードルも2分半で食べ始めてしまう筆者としては3倍だ。雪見だいふくを出してからコーヒー淹れ始めても十分に間に合うし、トイレに行って手を洗ってもまだ余る。別の作業を始めてしまって「あ、忘れてた〜!!」となる恐れあり。アラームを強く推奨する。

ようやく時間になったので、食べてみよう。表面がしっとりとぬれた感じになり、粉っぽさがなくなっている。

ほ、包丁がムニュッと沈む……!


切り分けるのが大変なくらい柔らかくなっていた。


表面に近いところはトロトロになっていて、もはや冷たくない。「ソフトクリーム」を通り越して「クリーム」になっている。食感はクリーム大福に似ているけれど、もっとずっと濃厚でとろ〜り。キンキンに冷えたのが好きな人は「この軟弱者がぁ!」というかもしれない。

そして最深部だけがアイスのまま残っていて冷たい。これは新感覚だ。アイスでも和菓子でもない新しい食べ物が誕生した……! 美味しい!!


・『YUKIMI OKIGAMI』全24種

なお、夏の風景を描いた先行8種の『YUKIMI OKIGAMI』は、5月から店頭で雪見だいふくを購入した人へのプレゼントとして配布されていた。「二十四節気」にあわせた「立夏」や「夏至」「立秋」などが2種1セットになっており、すでに手に入れた方もいるかもしれない。

今後の配布予定は明らかになっていないが、公式Twitterでは『YUKIMI OKIGAMI』全24種と雪見だいふく6個を抽選でプレゼントするキャンペーンを実施している。

雪見だいふくそのものも、全5パターンの『YUKIMI OKIGAMI』パッケージに模様替え中。シートがなくても8分待ちの雪見だいふくは新食感。クリーミーなアイスが好きな方はぜひお試しあれ!


参考リンク:株式会社ロッテ
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

▼ロッテ公式Twitter