
理科室の人気者、人体模型。筆者は巨大なハチの巣やウミガメの甲羅など、動物標本系に恐怖を覚える子どもだったので人体模型はちっとも怖くないが、学校の怪談話でも1、2を争うスターである。
学研の付録でも1973年に登場して以来、定番人気商品だったそうな。80年代からはひじやひざの関節が曲がるようになるなど改良を重ねていたが、残念ながら同誌は休刊中。しかし、このたび学研プラスから『人体骨格ミュージアム 光る1/6骨格模型』としてリニューアル発売された。
「リアルな模型をパズルのように組み立てるうちに、体のつくりや骨の形に詳しくなれる」というし、家に1体くらい人体模型があってもいいだろうと思い作ってみた。
・『人体骨格ミュージアム 光る1/6骨格模型』(税込1980円)
模型はごく簡単な組み立てキットになっている。表面処理などにこだわらなければ30分程度でできるだろう。
ニッパーでパーツを切り離して組み立てていくのだが……なんだろう。決して猟奇趣味はないのだが、背徳感でドキドキする……。
頭蓋骨を組み立てる。下あごは別パーツになっていて、口が開閉するようになっている。
きれいに成型できていないところも多いが、この雑さが付録っぽいともいえる。こだわる人は、バリを取るのに結構な手間がかかるかもしれない。
鎖骨の作り方が面白かった。柔らかい素材なので、ググッとカーブをつけて押し込む。
所定の場所まで押し込むと、きれいに形ができる。他の骨よりも細く美しい曲線で、萌えパーツになるのがわかる。
続いて手足を作る。このあたりになると大腿骨や骨盤など、見慣れた(?)骨が出てくる。
身体の内部にもかかわらずなぜ見慣れた感覚になるのかといえば、やはりCGの功績だろう。ちょっとしたニュース映像などでも、すぐに全身の骨格が映し出されるのでレア感がない。現代っ子はガイコツが怖いとか不気味だという感覚を持たないのではないだろうか。
関節部分は前後に可動するようピンで固定する。
う〜む、指が曲がらないのは惜しい!
作業終盤。完全に余談だが、骨ばかり見つめているうちに筆者の脳内ではあるロッケンロールが再生され始めた。今の時代では原曲は放送できないだろうが、いつまでも耳に残るメロディ……
ホ〜ネホネロック、ホ〜ネホネロック! (以下リピート)
・完成した
完成! 専用スタンドに立たせるか、あるいは頭蓋骨部分をヒモでつるすことができる。
なかなか男前にできたと思う。性別不詳だけど。
肩やひざなど主要な部分には関節があり、簡易的に四肢を動かせる。ひとしきり変なポーズを取らせるのはお約束だ。
ベースは学研の付録なのだが、令和時代の進化を見せつけるように多機能である。まず、同梱の「内臓フィルム」をつけると骨格との位置関係がよくわかるようになる。下腹部には腸がぎっしり詰まっている。キモい……。
機能その2、屏風(びょうぶ)のように立てられる筋肉パネルは、骨格模型と同縮尺になっている。並べると筋肉の名称や付き方が学べる。
機能その3、骨と内臓に貼れる名称シール(漢字・ひらがな)つき。学年に合わせてお好みでどうぞ。
機能その4、暗闇で怪しく光る。「なんのために!?」と言いたくなるが、これは学研時代にもあったそうだ。
ガイドブックが組立説明書に留まらず、学術的な解説書を兼ねているのも素晴らしい。こういうところが学研が学研たるゆえんだ。半分以上が読み物ページになっている。
筋肉の仕組みを使った実験がいろいろ載っていて、例えば「動こうとする腕をぐっと押さえると、放した後も勝手に腕が動いてしまう」など友達によくやった「ドッキリ」もちゃんと理屈があるのだそうだ。自己暗示だとばかり思っていたが、筋肉の働きとは知らなかった……。
・一家に1体どうぞ
関節の再現度がもう少し高ければいろいろなポーズが取れるのに……と惜しいところもあるが、知識を深める人体模型としては内臓や骨のことまで学べて盛りだくさんである。なかなか愛嬌があるので飾っておくにもいいぞ。名前をつけたくなる魅力がある。
暗闇で光る蓄光機能も最初「いらんだろ」と思っていたのに、毎晩見ていると「うんうん、今日も光ってるな」と健康チェックのようになってくる。妙に親近感がわいてきて、もはや家族の一員だ。価格も手頃なので一家に1体ぜひどうぞ。
冨樫さや



















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