「一般常識」と呼ぶべきなのか、それとも「社会通念」なのか? 詳細についてはわかりかねるが「青くて美味しそうに見える食べ物はない」──。これは我々人類に共通する数少ない価値観の1つであろう。少なくとも日本では「青い食べ物 = 美味しそう」という概念は皆無である。
さて、ここ数日「青いソフトクリーム」がTwitterを中心としたインターネット上で話題になっていることをご存じだろうか? 「どうせ合成着色料バリバリなんでしょ?」と思いきや、そういうことでもないらしい。果たして「青いソフトクリーム」の正体とは一体……。
・ヴィーガンメニューだった
いきなり答えを発表してしまうと「青いソフトクリーム」の正体は、渋谷と銀座にある「スーパーアイスクレマリー(Super ice Creamery)」の『ブルーアーモンド』(税込500円)という商品である。
情報によると「スーパーアイスクレマリー」は、ナチュラルな食材を最新テクノロジーで加工したヴィーガンアイスの専門店で、およそ1年前の2019年7月から青いソフトクリームこと『ブルーアーモンド』を販売しているようだ。
大変申し訳ないが、食欲をそそらない真っ青なソフトクリームがヴィーガンメニューだと誰が思うだろうか? 肉と魚を食べないのがベジタリアン。それに加え、卵・乳製品・はちみつをも食べないのがヴィーガンである。
そのヴィーガンでも食べられるように開発された『ブルーアーモンド』は、牛乳の代わりにアーモンドミルクを使用。青はスピルリナと呼ばれる藻の一種で着色されており、なんなら白砂糖も一切使用していないという。
・食べてみた
「青いソフトクリーム」「ヴィーガンメニュー」「スピルリナ」──。ちょっとこんがらがってきたが、大切なのはやはり味である。というワケで銀座ロフト内にあるスーパーアイスクレマリーに足を運び、『ブルーアーモンド』を食べてみることにした。
受け取った『ブルーアーモンド』はやはり……青い。映画「アバター」を彷彿とさせる鮮やかすぎる青と、コーンの黒の組み合わせはどうしても「おいしそう☆」とは思えないもの。ちなみにこのコーンも、米粉と竹炭を使用したヴィーガンメニューだそうだ。
肝心のお味はと言うと、うむ……アーモンド味である。あたり前といえばあたり前だが、それ以上でもそれ以下でもなく「アーモンド風味のソフトクリーム」であった。確かにめちゃめちゃコクがあるクリーミーなソフトクリームではないものの、特に物足りない感じもしない。普通においP。
・美味しいソフトクリームだった
口当たりもなめらかなソフトクリームであり、逆に言えば青いこと以外は「アーモンド風味の美味しいソフトクリーム」でしかないから、これならヴィーガンメニューを食べたことが無い人も美味しくいただけるハズだ。というか、言われなければヴィーガンメニューだとわからない人がほとんどであろう。
というわけで、ネットをざわつかせた「青いソフトクリーム」の正体は、アーモンド風味のヴィーガンソフトクリームであった。食欲をそそるかどうかはさておき、ソフトクリームとしては十分に美味しいから、機会があればぜひ1度試してみてはいかがだろうか?
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 スーパーアイスクレマリー(Super ice Creamery)
住所 東京都中央区銀座2-4-6 銀座ベルビア館 1F
時間 11:00~20:00
休日 無休
参照元:PRTIMES
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.